バイクで音楽を聴けるようにしたいので、ヘルメットにBluetoothヘッドセットを付けてみたレビュー

バイク用ヘッドセットというと通話する人が使うものと思いがちですが、私の場合はバイクの運転中に音楽を聴くためのイヤホン・ヘッドフォン代わりに買ってみました。ヘルメット買い換えを機に、ヘルメットへBluetoothヘッドセット(ヘッドホン)の装着を試してみましたので、使用感や接続方法をレビューします。

どうも、管理人のぶんちょう(@onion_za)です。お買い物大好きです。

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バイクで音楽を聴けるようにしたいので、ヘルメットにBluetoothヘッドセットを付けてみたレビュー

バイクで音楽が聴きたい!

ヘルメット用Bluetoothヘッドセット(ヘッドホン)を導入するにあたり、まずはヘルメット選びが大切です。

私の愛車は原付二種スクーターのLEAD125。1年前のゴールデンウィークに日光へソロツーリングしました。その当日にバイクのヘルメットを買い換えたのですが、1年も経たずにぶっ壊れました。けして事故ったわけではなく、1万円位したシステムヘルメットの可動部分のネジが壊れてしまったんです。こんな感じになりました。

これね。某ホームセンターで売ってた中では一番高いバイク用ヘルメットだったんですけど、普通に使っただけでネジがちぎれるという無様な品質でした。今調べたらAmazonでも売ってますね。

たぶん保証期間内だから無償修理してもよかったのですが、大きすぎてLEAD125のメットインスペースに入りきらないし、2kgを超える重さが嫌になったので、いっそ買い換えることにしたわけです。

一般の方が使用するバイク用のヘルメットには大きく4種類があります。バイクレーサーがしているような顎も保護してくれる一番デカいヘルメットが「フルフェイスヘルメット」、一見はフルフェイスっぽいけど前全面が開くのが「システムヘルメット」、戦闘機のパイロットがかぶっているような前全面シールドが透明なやつが「ジェットヘルメット」、ヤンキーなお兄ちゃんがよく被ってる半球状の安全性ガン無視なやつが「ハーフキャップヘルメット」です。

実際に私が使っていたシステムヘルメットっていうのは、通常時はこんな感じでフルフェイスヘルメットみたいなんですが、

ジェットヘルメットのように前面を開けられるのです。こんな構造だからフルフェイスヘルメットよりも重くてデカいわけです。

バイクヘルメットを探すにしてもホームセンターは安物しかないし、バイク専門店は近所になく、わざわざ行ったところでめっちゃ高いので今回はネット通販に頼ることにしました。楽天、Yahoo!ショッピング、Amazonと比較しましたが、サイズが合わなかったときに気軽に返品できるAmazonで購入することにしました。

LEAD125のメットインスペースの内寸が分からなかったけど、フルフェイスやシステムを入れるとレインコートなどが入りきらないためジェットヘルメットに決めました。メーカーは楽器やオーディオ、ネットワーク機器の何を買ってもハズレがないことからヤマハに決定。口コミレビューで「ヤマハのヘルメットのサイズは他社よりもきつめ」と言われているので、頭の大きめな私はXLサイズにしました。これね。

ヘルメット選びをしている最中、ふと、バイク一人旅をしながら音楽が聴きたかったのを思い出しました。バイクにスピーカーを付ける改造は面倒だし強度が下がるからしたくなかったので、Bluetoothスピーカーをコンビニ袋かけにぶら下げたり、普通のイヤホンを無理矢理ヘルメットに押し込んだりしていましたが、もっとスマートにバイクツーリング中に音楽が聴けないかと思ったのです。

そもそもバイクに乗りながら音楽を聴くことが道路交通法違反なのかというとそうではありません。なのでいきなり違反切符を切られることはありません。ただし都道府県別で定められている道路交通規則には従わなければなりません。道路交通規則では基本的に「安全な運転に必要な音が聞こえる状態でなければならない」とされているのでほどほどの音量であれば問題ありません。とはいえイヤホンしてたら音量問わずさすがに捕まりますけどね。

ヘルメットにスピーカーを取り付ける加工をするのも大変ですから、何か簡単な方法はないか考えて調べまくった結果、バイク用のBluetoothヘッドセットを使えばいいことが分かりました。ヤマハのヘルメットにはヘッドセットを仕込めるスペースがあることが判明したのもありました。このヤマハのヘルメットは風切り音も小さめとの評判だったのでぴったりと思いました。

予算的に許せるのは中国メーカーの怪しいヘッドセットしかありませんでしたが、意外とレビュー評価が良かったのでダメ元でこちらを購入しました。

はたしてヘルメットとしての使用感はどうなのか、そしてBluetoothヘッドセットはうまく機能してくれるのか、まずはヘルメットの開封レビューをさせていただきます。

ヤマハ(YAMAHA)バイクヘルメット ジェット YJ-20 ZENITH パールホワイトの開封レビュー

 

そんなわけでAmazonでポチったのがこちらのヤマハのヘルメットです。全排気量対応モデルです。サンバイザー付きのモデルもありましたが、あまりまぶしい思いをしたことがないので低価格なサンバイザー無しの方を選びました。

ヤマハさんっぽい箱ですな。写真のカラーバランスがおかしいのはご容赦ください。

1万円そこそこという低価格ヘルメットなのにしっかりした専用袋が付いてくるのがヤマハクオリティー。

横から見るとこんな感じ。後頭部のあたりだけ少しデザインに遊びを入れているくらいがちょうどいいです。

シールドを全開するとこう。可動部分がしっかりしていてガタつきがありません。前に使っていたヘルメットは、走行中の振動でビリついてましたが、そのようなこともありませんでした。

正面からはこんな感じです。ダサすぎず格好つけすぎずのギリギリのデザインで個人的には好感触。ZENITH(ゼニス)とはヤマハのヘルメットのブランド名です。腕時計メーカーではありません。思いっきりYAMAHAと入っていないので、どのメーカーのバイクとでも合わせることができますね。

後ろから見るとこう。もちろんSGマークとPSCマークが付いています。上頭部の排気口がサンライズアニメをわずかに彷彿とさせます。

機能は充分。曇りにくいアンチフォグシールド採用。曇り止め効果は永久ではなく1年間だそうです。あとメガネをかけている方の場合、耳のところが締め付けられるバイク用ヘルメットがありますが、こちらはメガネスリットがあるので痛くありません。

ヤマハヘルメットの中身です。見るからに通気性が良さそうなのが分かります。

ヘルメット留め具が異常な高級感。あごひもを抜き差ししたときの感触も最高です。比べてしまうと今まで買ってきたヘルメットはオモチャのようでした。さすがヤマハはパーツにもこだわってます。

外気を取り込み熱気を排気するベンチレーション機能もあります。これがあるとヘルメット内に風が入ってくるので快適なわけです。真夏のバイクツーリングは頭が蒸れますからね。閉じた状態はこう。

開くとこうなります。2段階で開けることができて、向かって右側は一段階、左側は全開の状態です。ガンダムのバルカン砲をイメージして頂ければと思います?

ヘルメットの内側の布部分であるインナーパッドは取り外して丸洗いできます。こんな感じで簡単に内装は剥がれます。インナーパットの洗い方は洗濯ネットに入れて洗濯機へ入れればOK。

実際にヘルメットをかぶってみた装着感としては、しっかりしていてすごくいい感じです。以前のシステムヘルメットよりも全然軽く感じます。ただネットの口コミの通りにきつめ&小さめです。でも日本人の頭の形に合わせてあるということで、確かに頭自体は不自然な圧迫はありません。頬の両脇部分がガッチリしている感じです。その方がすっぽ抜けないし安全性が高いのでしょうけどね。

以前使っていたヘルメットはMサイズで少し窮屈でしたが、今回XLにして丁度良かったです。ヤマハの公式サイトでは厚め薄めのインナーパッドも販売されているので調整は可能です。(後日談:使っているうちに少し緩くなってきました。通常Lサイズの方でもXLでいいかもです。)

また、このヘルメットはベトナム製ですが妥協の痕はありません。チープ感や作りの悪さは一切感じられません。それどころか「これ30,000円です」と言われても差し支えないほどの品質の良さ。以前にヤマハのサラウンドスピーカー(3,000円)を買って、普段見ない裏側までしっかり塗装されているヤマハの職人魂に感動しましたが、ヘルメットも文句の付けようがなくコスパ最高でした。

続いては、お待ちかね、バイク用Bluetoothワイヤレスヘッドセットについてレビューします。

 

ハンズフリー通話対応のバイク用Bluetoothワイヤレスヘッドセットの開封レビュー

 

そして同じくAmazonで購入したワイヤレスヘッドセットです。バイク用ヘッドセットというと通話する人が使うものという固定観念がありますが、私の場合は音楽を聴くためのイヤホン・ヘッドフォン代わりなんですけどね。スマホをペアリングしておけば音楽も聴けるし、電話がかかってきたら自動応答で通話が可能なので長距離ツーリングには便利です。

パッケージはこんな感じ。Bluetooth4.1+EDR対応です。

もちろんiPhoneやAndroidスマホ、デジタルオーディオプレーヤーにも対応しています。対応コーデックは書かれていませんのでおそらくSBCだけでしょうな。高音質・低遅延なapt-xHDやLDACには対応していませんが、そもそも通話用のヘッドセットだし、この価格では当然ですな。

こんな感じで取り付けるわけですな。まるで白バイのヘルメットです。

ちょうど口元のあたりに届くマイク兼リモコンはこんな感じ。真ん中のボタンを長押しすると電源が入って自動的にペアリング開始します。iPhoneやAndroidスマホ、デジタルオーディオプレーヤーの曲送りや再生一時停止も可能です。

英語ですけどワイヤレスヘッドセットのスペックはこんな感じ。気になるバッテリーの持ちは2時間充電でスタンバイ120時間、連続使用7~8時間です。モバイルバッテリーで充電しながらの使用も可能。オーディオ専用でもないので周波数特性は書かれてません。

箱の中身はこんな感じ。英語版マニュアルの他に日本語説明書付きなので困りませんでした。まあ取説なんぞ読まなくても、Bluetoothイヤホンを使っている人ならそっこー使えますけどね。

スピーカー部分を付属の両面テープ付きマジックテープでヘルメットに装着します。マジックテープは予備が付属しないので、劣化してダメになったら100円ショップの汎用品を使います。

充電はUSBにて行います。ミニUSBのメス端子がヘッドセットから生えています。普段はヘルメットの隙間に入れておけるのでぷらぷらしません。USB延長ケーブルも付属しているので他に買うものはありません。

ヘッドセットを充電の度に外すのが面倒な方は、ヘルメットに装着したままでも充電が可能です。ケーブルはちょっと強く押し込まないと刺さりませんけど。

充電中はレシーバー兼リモコンが赤く光ります。電源が入っている状態だと真ん中の部分が緑色で点滅します。

ワイヤレススピーカーのサイズは直径4cmくらいです。500円玉を乗せて大きさを比べてみました。

バイク用ヘルメットへの取り付け方法については、まず最初にヤマハヘルメットの耳のあたりにある空間にマジックテープを貼り、スピーカーをくっつけます。

今回買ったヤマハのバイク用ヘルメットには、ヘッドセット用のスペースがあるため両面テープを貼りやすいようになっていました。そう、ヘルメットとヘッドセットの紹介を同時に行ったのは、こういうことでした。

ということで装着したヘルメットをかぶるとこんな感じです。リモコンマイクのアームには針金が入っていて自由に曲げて固定することが可能です。キッチンの前でカッコイイ顔をする私。

それでは実際に音楽を聴いてみたいと思います。ワイヤレスヘッドセットの電源ボタン(真ん中)を押しっぱなしにすると「Power on」と声が聞こえるので、スマホのBluetooth設定画面を見てみると「BT8」が現れます。

BT8をタップするとペア設定しますか?とでるのでペアリングします。ペアリングが完了するとスピーカーから「Connected」という音声が聞こえます。これだけで音楽が聴けるようになりました。次回以降はヘッドセットの電源を入れるだけで「Connected」という音声が聞こえて自動ペアリングしますし、スマホなどで音楽プレーヤーが立ち上がっていれば再生ボタン(リモコンの真ん中)を押すだけで音楽再生を開始します。

気になる音質は、よくできた携帯ラジオのような感じです。低音はたぶん300Hz以下がほぼゼロだけど高音キンキンってわけでもなく、意外とスカスカでもない感じです。音に歪みやノイズは特にないため聴きやすくて充分に思えます。

むしろ低音がないので周りの音が良く聞こえますから、周りの音も良く聞こえて安全だし、道路交通規則違反にならずにすみます。じっくり聞き込むというよりBGMという感じです。めっちゃゴキゲンですわ。まあ無理矢理ヘルメットにイヤホンを埋め込んでいた頃に比べたら天国です。これで長距離ドライブも退屈しなくてすみそうです。

スマホでのハンズフリー通話もしてみましたが全く問題なし。これなら仕事でバイクに乗る方にも使えそうです。

気になっていたBluetoothのコーデックも判明しました。SBCやApt-X HDに対応したデジタルオーディオプレーヤーで再生したところSBC 48KHz 16bitと表示されました。

唯一の欠点は、音量ボリュームがリモコンにないことですな。これはスマホやプレーヤーのボリュームで調整するしかないですね。ともあれ音量ボリュームには気をつけて安全運転しましょう。

ちなみにBluetooshイヤホンでBluetoothが繋がらないトラブルをよく聞きますが、一番よくあるのは既に他の端末とペアリングされていることが原因です。Bluetoothは1対1のペアリングが原則になります。なので例えばiPhoneとペアリングしていたら、iPhone側で一度接続を切ってからAndroidでペアリングするようにしましょう。

あと繁華街を通行していると混線のため音が途切れますが、これはBluetoothでは仕方のないこと。普段問題ないのでそういうものだと理解しましょう。

1年ほどBluetooshヘッドセットを使ってみてからの感想(追記)

1年ほどこのBluetooshヘッドセットを使い続けていますが、壊れることなく普通に使えています。内蔵バッテリーのへたりも感じられません。ヘルメットに貼り付けるマジックテープがやや疲れてきた感はありますが問題ありません。

他のBluetooshヘッドセットのレビューを見てみると、たまに「身体で遮っただけでBluetoothが届かなくなり、音が途切れる」なんて書き込みがありますが、このBluetooshヘッドセットではそういった問題も起きていません。まあ中国製なので当たり外れがあるのでしょうけど、その分お安いのでね。

これを使っているととにかく快適で、スマホやデジタルオーディオプレーヤーで曲をシャッフル再生して使っています。気に入らない曲があれば口元にあるリモコンでスキップすることもできるので便利です。好きな曲を聴きながら風を切って好きな場所に行けるって素晴らしい。自由を感じます。音楽にばかり気を取られないようには気をつけてますけどね。

このBluetooshヘッドセットは、一度フル充電したときのバッテリーの持ちはスペック表には7〜8時間と書かれていますが、実際に使ってみると確かにそれくらい持つことが分かりました。私の場合は基本的に週末のお出かけの時にしか使いませんから、充電頻度は1ヶ月に1回くらいで済んでいます。バッテリー自体もぜんぜんへたってないです。

まとめ

これまで1万円以下のバイク用ヘルメットを使ってきましたが、あと数千円出すだけで高品質なヘルメットを使えることが分かりました。またジェットヘルメットにしたおかげで、バイクのシート下のメットインスペースにすっぽり収めることもできました。XLでも余裕です。

また好きな曲を脳内再生しながら大声で歌を歌ってストレス発散しているバイク乗りが多いと思いますけど、プラス2,000円そこそこでバイク用のヘッドフォンが手に入ってしまうことが分かりました。このバイク用ヘッドセットを使い始めてからバイクに乗るのが256倍楽しみになりました。カラオケの練習も捗ります。

まだ買ったばかりなので、長期間使ってみてから耐久性などもレポートしたいと思います。

それでは本日のお買い物のおさらいです。今回の主役のコスパ最高なヘルメットがこちら。YAMAHAのロゴは入っていませんからホンダやカワサキのバイクでも違和感ないですよ。

思ったよりずっと音が良かったBluetoothヘッドセットがこちら。電話がかかってきても自動応答で通話ができてしまうし、電話をかけるときもヘルメットを外さなくていいのがめちゃくちゃ便利。

本編には出てきませんでしたが、長距離ツーリングで一日中このBluetoothヘッドセットを使いたいなら、モバイルバッテリーを繋ぎっぱなしにするといいですよ。品質が良く軽量なAnker製がオススメです。モバイルバッテリーの安物は重いし実際の充電容量が少ないものが多くありますから。

 

以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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