薬局・ドラッグストアで血液検査できる「じぶんからだクラブ」を体験してみた

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家族のためにも頑張らなければならない40代。特に気になるのが生活習慣病です。気が付いたら大好きなお酒が飲めない体になってしまう前に定期的な検査を受けたいものです。

こんにちは、ぶんちょうです。

ここ一年ほど健保組合の健康診断(人間ドッグ?)にかかる機会がありませんでした。体調は問題なく毎晩晩酌をして元気に過ごしていますが、仕事のご縁があって血液検査キットを試してみることにしました。

薬局・ドラッグストアで血液検査ができるなんて、ニュースでは見た記憶がありますが実際に店舗でやっているの風景は見たことがありません。はたしてどんなものなのか。薬剤師さんに撮影OKをいただけましたので、画像付きで体験レポートしてみたいと思います。

 

目次

薬局・ドラッグストアで受けられる血液検査キット「じぶんからだクラブ」を体験してみた

そもそも血液検査キットとは

一般には、薬剤師さんの説明を聞きながら、自分で検査キットを使って採血し、これを調べてもらうことで血液検査ができるというものです。

もう少し深く調べてみました。面倒な人は読み飛ばしてください。

平成26年3月31日に厚生労働省より臨床検査技師法に基づく告示(臨床検査技師等に関する法律第20条の3第1項の「衛生検査所として登録が不要な施設」)の改正が公布され、翌日の平成26年4月1日より、薬局などでの自己採血検査が正式に認められることになりました。

なんだかよく分からないと思いますので少し解説しますね。

従来、病院等以外で採血を伴う検査を行う場合は、その場所を「衛生検査所」 として保健所へ届け出をして承認を得なければなりませんでした。

でも、その手続きには手間や費用がかかり、かつ保健所によって解釈が異なるなど状態だったそうです。法整備が間に合っていない状態でした。自己採血なら自分でやるんだから医療行為じゃなくね?いやいや何かあったら誰が責任取るの?となんだかグレーゾーンな雰囲気もあったそうです。

そこで大きな規制緩和がありました。簡単に言うと、平成26年4月から一定基準を満たしていれば「衛生検査所」ではなくて、より簡便な「検体測定室」を置くことができるようになりました。手続きもシンプルになり厚生労働省への届け出制となりました。

検体測定室に関するガイドライン – 日本臨床衛生検査技師会

ちなみに下記の血液検査は、生みの親である三菱ケミカルホールディングスが経済産業省の通称「グレーゾーン解消制度」(正式名称:企業実証特例制度及びグレーゾーン解消制度)の適用を受けたものとのこと。これにより「衛生検査所」や「検体測定室」でなくとも簡易血液検査が事業として行えるようになったそうです。

https://www.meti.go.jp/policy/jigyou_saisei/kyousouryoku_kyouka/shinjigyo-kaitakuseidosuishin/result/release.html

こうして血液検査がドラッグストアや薬局の調剤カウンターでOKとなりました。これならお店にもメリットがあります。検査時と結果通知時の2回来店してもらえることと、何か異常値があればクスリも売れるって寸法です。まあ、あんまり値がひどければ病院に行くようオススメする受診勧奨をすることになりますが。

 

近所のドラッグストアできる血液検査を体験してきた

セルフ血液検査ができるという情報を聞いて、都内のツルハドラッグにやってきました。事前に電話で聞いたところ、薬剤師のいる平日及び土曜日の10時~19時の間なら対応してくれるとのこと。

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店内に血液検査キットが陳列されているのかとウロウロしましたがありませんでした。店員さんに聞いてみたところ「いやぁ。うちではやってないんですよ」とのこと。んなわけあるか「いえ、先ほどお電話で聞いたのですが」と確認していただくと「すいません、、やってます」だと。店員さんも知らないサービスなのかとビックリ。

ともあれ出していただいた血液検査キットはこんな感じ。思ったより小さい箱です。CDケースより小さいくらい。

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「じぶんからだクラブ」というブランドでサービスを提供しているようです。

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最初に血液検査に関するアンケートを書きます。

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で、このサービスを受けるにあたって同意書(店頭セルフチェックに係る同意書/検査依頼書)へ記入します。問題なし。同意します。

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血液検査キットを開封します。検査キットの開封や組み立て、操作などは全て自分でやらなければなりません。もちろん薬剤師さんが見てくれていて、分からないことがあったら教えてもらえます。

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まず検体チューブをケースに挿して立てます。(画像右下)

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次に取り出したこのピンク色の物体。お尻に使う抽入軟膏みたい。これが針です。

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正面からみるとこんな感じ。ピンぼけ画像ですんません。

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このようにして指に押すと中から針が出てきて刺さります。実際には指をテーブルに置いて、上から針を押しつけるようにします。そうしないと指が逃げてしまいますので。

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自分で自分の指に刺しました。私にも赤い血が流れています。ケースから針が出るときにバチっと音が出て少し驚きましたが、針がものすごく小さいので注射よりは痛くありません。

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検体チューブの白い脱脂綿部分に血を垂らします。針が細い分、傷も小さいため意外と出てこないもんで指を絞りながら数摘垂らします。

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白い脱脂綿部分が全部赤くなったら完了。小型の遠心分離機にセットします。ドンキホーテあたりに売ってるメガネの超音波洗浄機みたいですな。ふたをしっかり閉めてスイッチオン!

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ウィーンと回ってます。このまま3分くらい待ちます。この間、薬剤師さんと血液検査について軽く世間話をしました。このサービスを始めて、この店では3か月位で30名ほどが受けたらしい。

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待っている間に針を捨てます。人によっては血液汚染の可能性があるので、感染性医療廃棄物として処分されるとのこと。こんなに貯まっているの。。

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血液がこんな感じで分離したら出来上がり。黄色い部分が血漿で、赤い部分が血球だそうです。

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あとはキャップを付け替えて、専用の袋に入れて提出するだけ。実施前に10~15分でできると言われていましたが、写真を撮りながらでだいたい30分くらいかかりました。結果は約1週間後に店頭でいただけるとのこと。

肝心の検査料金は、3,067円(税込)です。わざわざ病院へは行かずに、近所の薬局・ドラッグストアでできることを考えるとすごく安い。ポイントを貯めたり使ったりもできますからね。ちなみに今回はツルハドラッグで体験しましたが、ほかにもウェルシアなど日本全国1300店舗以上で実施しているらしい。

検査完了メールを受信したり、検査結果をWEBで見れるようにするには「じぶんからだクラブ」のWEBサイトに登録します。

セルフ血液検査の検査結果の受け取り方法

検査結果は、検査を行ったドラッグストア・薬局に再度行って、手渡しでもらいます。ただ・・・私ももらったのですがどっかに行ってしまいました。

でも、「じぶんからだクラブ」にオンライン登録していますので、WEBでも見ることができます。

本邦初公開。私の血液検査結果はこちらです。

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中性脂肪がぶっちぎり状態です。メタボなんだぜ?そのほかも基準値を外れてしまって赤いところがちらほら。お酒飲み過ぎであることが容易に分かります。

 

まとめ

今回体験した「じぶんからだクラブ」についてYouTubeに一連の流れが乗っていますので動画を貼っておきます。

<「じぶんからだクラブ」サービス終了のため動画も観れなくなってしまいました…>

ちなみに「じぶんからだクラブ」とは関係ありませんが、他社も似たようなサービスを行っているようです。
↓こちらは自宅でセルフ採血して調べる郵送キットです。「デメカル」というサービスで、検査項目によって異なるパッケージが販売されています。がんのリスクまで分かってしまうらしい。

 

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