横浜のみなとみらい駅近くにある「日清カップヌードルミュージアム 安藤百福発明記念館」へ行ってきましたので、遊び尽くすコツなどをレポートします。
ここは工場見学と言うよりも、カップラーメン博物館とインスタントラーメン作り体験や、世界の麺類が食べられるフードコート、そしてアミューズメントパークをごちゃ混ぜにしたような観光スポットとなります。
日清カップヌードルミュージアムでは、小麦粉からチキンラーメンを作ったり、好きなトッピングのオリジナルカップヌードルが作ることもできます。観光スポットとしてはクオリティが高いので、子供だましではなく普通に楽しめ、子供連れでもデートコースでも家族旅行にもオススメです。
チキンラーメンとカップラーメンの手作り体験!横浜「日清カップヌードルミュージアム」へ行ってきた
そもそも「カップヌードルミュージアム」って何?
意外と知られていない事実となりますが、世界中で売られているカップのインスタントラーメンの発祥の地は日本です。ご存じでしたか?
1958年に日清食品の創業者である安藤百福(あんどう ももふく)が発明した「チキンラーメン」がインスタントラーメンのルーツだそうです。そしてカップラーメンも同じく「日清カップヌードル」が最初とのことです。
このカップヌードルミュージアムでは、チキンラーメンやカップラーメンを中心にインスタントラーメンの歴史や安藤百福の発明発想について分かりやすく展示しています。また小さなお子さんも楽しめるように体験型アトラクションがたくさんあります。
ラーメンで体験アトラクション?カップラーメン美術館?などとピンと来ないかもしれませんが下記ご覧いただければお分かりいただけると思います。
【2021/8/11追記】コロナ禍において、入館には「マイカップヌードルファクトリー利用券つき入館券」が必要です。「チキンラーメン」を手作りできるチキンラーメンファクトリーと、すべり台などのあるカップヌードルパークは当面は休業となりますが、ほかは若干の制限付きながら営業しています。
「カップヌードルミュージアム」の行き方
都内観光スポットの紹介が多いオニオン座ですが、今回は都内ではありません。カップヌードルミュージアムは横浜県横浜市の、みなとみらい線「馬車道駅」と「みなとみらい駅」のほぼ中間地点にあります。自分的には「みなとみらい駅」は迷路の様で疲れますので「馬車道駅」で下車して歩きました。オフィシャルサイトには徒歩8分とありますが、子供の足で15分位でしょうか。
このへんは大きな橋や赤煉瓦のレトロな建物、至る所に花壇があって特に晴れた日はお散歩するだけでも楽しくなります。
途中にあるワールドポーターズには、たくさんのお店があり、以前ご紹介した「シルバニア森のキッチン」やケーキのUFOキャッチャーなど遊ぶところもあります。
「カップヌードルミュージアム」に到着
カップヌードルミュージアムは、その名前からおちゃらけた外観なのかと思っていましたが、実際に見るとなかなかモダンでオサレな建物です。
正面玄関から中に入ると目の前に受付があります。ここで当日券の入場チケットを購入することもできます。入場料金は大人ひとり500円、高校生以下の子どもは無料です。安い。
チケットを購入したら足を進めますが、異常に大きい階段があってそこに巨大なカップラーメンが置かれています。皆さん記念撮影してます。うちもパシャリ。
ラベルの成分表もちゃんと再現されています。
最初の展示「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」
2Fへ上がって自動改札を通ると最初の展示があります。「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」です。
ここには古今東西の3,000点を超えるインスタントラーメンがビッシリ展示されています。もう圧倒です。
山のように積み上げられたインスタントラーメン達に、娘もびっくり(゜Д゜)
正直、ここは小さなお子様にはピンと来ません。むしろ大人の方が昔見たカップ麺とか、そのCMなどを思い出しながら楽しめます。
展示されているインスタントラーメンは、もちろん日清食品のラーメンが中心ですが、他のメーカーのラーメンも展示されています。懐かし過ぎて困ります。
インスタントラーメンヒストリーキューブということで、年代を追って日本で発明されたインスタントラーメン・カップラーメンが世界中へ伝播して販売されているのも一目でよく分かります。
全然読めないけど、一度食べてみたい海外版カップラーメン。
「ドラえもん おかしめん」「めんコク」「みそ八珍」。。。ありましたなぁ。年がバレるんだぜ。
すごく昭和を感じるカップラーメンたちに震える。
アニメ「タッチ」をモチーフにした、「初恋タッチ」チャーシュー麺しょう油味。冷静に考えると意味が分からない。
日清食品の創業者「安藤百福」とインスタントラーメンの歴史
お隣には、安藤百福が発明当時にどうやってインスタントラーメンを開発して生産にこぎ着けたか、いかにして量産に成功したかの歴史を知ることができるブースがあります。
また、安藤百福がインスタントラーメンの発明者として世界でも注目されていたことや、安藤百福の発想力についても展示されてます。このへんは正直理屈っぽいかな。。でも、自己啓発というかブレインハック手法が分かりやすいイラストで描かれていて、営業や商品企画を手がけるパパは見ておいて損はないと思います。
ちなみにより詳しくかつ分かりやすく知りたい方は、学研マンガ「ひみつシリーズ」の「インスタントラーメンのひみつ」が詳しいです。この本は日清食品が監修しています。図書館にもよくある本なのでよかったらご覧になって下さい。。。と思ったら廃盤になっていたので他の本をご紹介します。
体験型アトラクション「カップヌードルパーク」
オープンした頃によくニュースで取り上げられていたアトラクションのひとつ「カップヌードルパーク」です。別料金となりますが、30分300円で予約無しで入れます。
設備内容は、簡単に言うとカップヌードルの工場をモチーフにしたジャングルジムです。お子さん自身がラーメンとなり、あらゆる工程を経て製品化されていく流れを体験できます。
製麺ネット
カップヌードルパークの入り口です。製麺機の形をしたネットを上っていきます。
もうこの時点で「僕は私はラーメンになったんだ(震え声)」と思わせる感じです。
味付けプール
麺を粉末スープで味付けする工程をボールプールで表現しています。ボールの埋まったプールで転がって遊びます。
ヴァーチャルフライヤー
カップヌードルは麺を油で揚げることで乾燥させます。天井から降り注ぐ光のシャワーでこれが演出されています。ここは「あ、あたし揚げられているっ」というイメージで。
逆転のトンネル
カップヌードルはカップに入っていますが、実際の製造過程においては「カップに麺を入れる」のではなく「麺にカップをかぶせる」ようにしています。このミュージアムで度々出てくるキーワード「逆転の発想」です。ここではカップのかたちをしたトンネルを潜ることで表現しています。
トッピングキャッチ
具材をトッピングしていく様をモチーフにしたものです。大きいタッチパネル液晶ディスプレイでのゲームで、時間内に具材を選択して入れていくというシンプルなものです。何が面白いのか、子供はハマるみたいです。
ケーサースライダー
できあがったカップヌードルをコロコロがついた滑り台で流していきます。出荷準備のイメージで、子供が滑り台にじゃんじゃん流れていきます。
以上6個の工程がセットです。子供達は追い出されるまでの30分間、ケーサースライダーのすべり台を滑ったらまた製麺ネットへ戻ってグルグル何周もしています。
カップヌードルパークの遊戯制限
小さな子どもでも遊ぶことができます。
- 3歳以上小学生以下であること
- 身長が90cm以上であること
- サンダル、ヒール、革靴など滑りやすい靴、脱げやすい靴でないこと
- 実質、保護者の付き添いが必須(保護者は一名無料)
手作り体験「チキンラーメンファクトリー」
名物の一つ「チキンラーメンファクトリー」は、世界一売れているインスタントラーメン「チキンラーメン」を手作りできる工房です。本物の小麦粉を練って伸ばして蒸して乾燥してという工程を実際に行えます。
予約が必要です。ただし当日予約は絶望的にムリですので事前にネットで行いましょう。
入場料とは別料金となりまして、体験費用は中学生以上が500円。小学生が300円。小学生未満は参加できません。
一組で二人までということなので、パパは外から撮影します。
小麦粉をこねこねしてパスタマシーンで伸ばして製麺機で切っていきます。
ううう。なんだか楽しそうだよパパもやりたかったよ。。
袋にお絵かきをしてオリジナルデザインに仕上げます。
最後にパック詰めして完成です。作らせてもらった手作りチキンラーメンのほか、市販のチキンラーメンをプレゼントでいただきました。あとチキンラーメンのバンダナももらってきました。
なおネット予約は下記URLにて行えます。土日祝日や連休はわりと先まで満杯のようです。
◆オリジナルチキンラーメンファクトリー予約サイト
https://rsv-y.cupnoodles-museum.jp/index.php
残念ながらチキンラーメンが作れなかったパパは、こいつを喰らってください。
オリジナルカップヌードル「マイカップヌードルファクトリー」
マイカップヌードルファクトリーは、世界でひとつだけのオリジナル「カップヌードル」を作ることができる工房です。カップヌードルにお絵かきをして、好きな具材をトッピングしてオリジナルカップヌードルを作ることが出来ます。
ここは予約は不要です。なので今度はぶんちょうも参加できます。ふふん。でも混雑時は並びますし整理券をもらう必要もあります。時間に余裕を持って行きましょう。
最初に自動販売機で300円のチケットを買います。チケットと引き替えにカップをもらったら、席に座ってお絵かき大会です。
とりあえずロゴの辺りを適当に塗るあたり、絵心がないことがモロバレしてしまいます。
なんか適当に長ネギとかトウモロコシを書いてみました。
カップを書き終わったら厨房へ並びます。
まず乾麺をカップへ入れます。基本的にはスタッフさんが具材を入れてくれるのですが、要点だけカップを回す歯車とかボタンとかをお客さん側が操作します。
次に味付けです。4種類の粉末スープのうち一つと、12種類のトッピング具材のうち三つを選ぶとスタッフの方が入れてくれます。
娘は、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」のナルト、花形かまぼこ、タマゴの三つをチョイス。嫁はシーフードな感じに。私はあの”怪しいお肉”の特盛りにしてやろうと企んでいましたがありませんでした。残念。
最後にパッキングをしたら、持ち歩けるよう風船バッグのようなものに入れて完成です。これだけでインスタ映えしそうです。
ヌードルズバザール(NOODLES BAZZAR)ワールド麺ロード
おなかが空きましたので食事をしたいと思います。ちょっと遅めのランチです。目印は三輪タクシー「トゥクトゥク」です。
ヌードルバザールは、アジアのナイトマーケットをイメージした空間で、アジア各国の麺類を食べることができます。家族や仲間で行った場合は、それぞれ好きな麺類を買って一緒に食べれるフードコートのような感じです。
観光地価格と思いきや、お値段はハーフサイズで300円と良心的です。数種類買って皆で分け合って色んな味を楽しめますね。
ヌードバザールのメニュー
- ミーゴレン(インドネシア)
- フォー(ベトナム)
- トムヤムクンヌードル(タイ)
- 蘭州牛肉麺(中国)
- ラグマン(カザフスタン)
- ラクサ(マレーシア)
などなど。辛いものも辛くないものもあります。
肝心のお味はというと、普通に美味しいです。どれも300円とは思えないほど本格的で、手抜き感はありません。是非食べていただきたいは「ラグマン(カザフスタン)」です。カザフスタンの麺なんてなかなか食べれませんからね。羊肉がソースと絡まって美味でした。
各国のジュースやスイーツもあります。これも一つ200円くらい。商売っ気はありません。素晴らしい。娘のリクエストで、マンゴープリンやマンゴージュースをチョイス。
ちなみに十分な広さはありますがランチタイムはあえて避けた方がゆったりできると思います。
ミュージアムショップ(グッズ売店)
最後は入り口近くにある売店を覗いていきます。会場限定オリジナルグッズやインスタントラーメンにまつわるグッズを買うことができます。写真を撮り忘れましたが、けっこうオシャレだし、博物館にありそうな退屈な売店とは異なりました。
陶器で作られたカップヌードルのカップとか、カップヌードルのマトリョーシカとか。ニューヨーク近代美術館MoMAチックというか、アンディウォーホル的なグッズが結構あります。
あやうく衝動買いしそうになりますが、買ってどうすんだと冷静になります。娘があれやこれや欲しいと言い出したので、チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」のシールを買っちゃいました。
手作りしたオリジナルチキンラーメンとオリジナルカップヌードルを食べてみた
まず、オリジナルカップヌードルから。エアパックから空気を抜いて、カップヌードルを取り出します。
並べるとこんな感じです。なかなかファンキーな色使いです。
裏はこんな感じです。
完全に目がキマってます。
保育園児の娘としては立派なイラスト。オイラとレベル感が変わらないことに衝撃。
フタを開けて中身を見てみます。ヒヨコちゃんのかまぼこが可愛いの。
お湯を入れて3分。家族皆で分け合いながら食べました。味は市販のものと変わりませんが、とても美味しく感じます。
お次は、手作りチキンラーメンです。こっちは麺から手作りなのでさらに期待が持てます。ちなみにこのチキンラーメンファクトリーに参加すると、チキンラーメンの市販品ももらえます。なので比べて食べることができます。
開けてみるとこんな感じです。写真では分かりづらいかもしれませんが、茶色い焦げ色が市販品よりも濃く、ムラがあります。
食べてみると、市販のものより確実に美味しいです。インスタントっぽさがなく麺にコシがあって大変美味しいです。これは一度食べる価値があると思います。
日清カップヌードルミュージアムのまとめ
非常に安く、童心に戻って楽しむことができました。カップヌードルパークは年齢制限にもあるように小さな子供向けですが、それ以外は大きくなったお子さんにも充分楽しめると思います。一緒にチキンラーメンを作ったりなんてリア充なデートコースにもいいと思います。
私の斜め目線で言わせてもらうと、正直、日清食品の安藤百福マンセーが目に付きました。でも残した功績は大きいのは事実。子供からしたらふーんってなもんですが、夏休みの自由研究ネタにも合いそうです。
ひとつ問題があるとしたら、、、ここに行ってから娘が「チキンラーメン食べたい」と度々言う様になってしまったことです。まあ子供が好きそうな味はしてるけどね。
あと喫煙所が全然ありません。再入場は可能ですから携帯灰皿で外でごにょごにょ。。。
お出かけデータ
アクセス地図
住所:神奈川県横浜市中区新港2-3-4
電話番号: 045-345-0918
営業時間:10:00 〜 18:00 (入館は17:00まで)
電車最寄り駅:
■みなとみらい線「みなとみらい駅」より徒歩8分
■みなとみらい線「馬車道駅」より徒歩8分
■JR・市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩12分
クルマ:首都高速神奈川1号横羽線「みなとみらいIC」より5分 ※駐車場有り。
公式WEBサイト
https://www.cupnoodles-museum.jp/
以上、最後までご覧頂きありがとうございました。他にもお出かけ記事をたくさんご用意しています。お時間が許す限りごゆっくり!