ドコモケータイ補償サービスでAndroidスマホを交換修理したけど、もう二度と使わないと思った話

この記事では、ドコモスマートフォンのケータイ補償サービスを実際に使ってみて、申し込み手続き方法や設定環境移行について、故障品の返却について、そして分かりにくいケータイ補償サービスの違いをレポートします。

毎月、保険料のようなかたちでケータイ補償サービスの掛け金を払ってきましたが、今回試してみてかなり残念な一面もありましたので参考になればと思います。

目次

ドコモケータイ補償サービスでAndroidスマホを交換修理したけど、もう二度と使わないと思った話

ドコモのAndroidスマートフォンが故障したのでケータイ補償サービスの利用を検討してみた

ハード故障かソフト由来か不明だが、マイクロSDカードが読めないトラブルが発生

ハード故障かソフト由来か不明だが、マイクロSDカードが読めないトラブルが発生

総務省の指導により、ケータイ料金の値下げ施策に伴い、スマートフォンの値下げ幅が最大二万円までとなったため、以前のようにゼロ円スマホは姿を消しました。

そのゼロ円スマホ絶滅直前に1円で機種変更して購入したドコモXPERIA XZ1を愛用していました。ドコモの型番でいうとSO-01Kのドコモ2017年冬モデルです。

ゼロ円機種になるくらいですから当時から型落ちだったのですが、XPERIA XZ1を選んだ理由は、カメラ映りがいいこと、イヤホンジャックがあること、CPUにスナップドラゴン800番台を搭載していることでした。スナップ写真はiPhoneが最もキレイっぽく撮れるけど、私のブログで使うようなガジェットの物撮りにはエクスペリアの実物に忠実な画の方が向いているので、実際にこのブログ「オニオン座」の写真の殆どはエクスペリアで撮影しています。

そのXPERIA XZ1でブログに使う写真撮影をしていましたが、2ヵ月ほど前から純正カメラアプリを起動すると「SDカードが認識できません」とエラーが表示されてカメラアプリが強制終了することが増えてきました。マイクロSDカードを別のものに交換してもシステムを初期化しても症状は変わりませんでした。

「仕方ない。アレを使うか」と、毎月500円払っているドコモのケータイ補償サービスを使うことにしました。

ドコモのケータイ補償サービスの概要と、スマホの交換と修理

ドコモのケータイ補償サービスでは、修理または交換(宅配 or 店頭交換)のどちらかを選ぶことができます

新品で正規販売店にて購入したスマートフォンですから、この補償サービスを使って無料または安価に修理に出して代替品を無料で借りることも可能ですが、機種交換を選んだのには理由があります。

まず新型コロナの影響もあって修理期間が1ヶ月かかるかもと言われていること、一時的に借りた代替品に環境を移して修理後にまた環境を移すのが面倒であったこと。そして今回の症状は必ず毎回起こるものではないため、検査機にかけて異常が出ず「故障してませんけど?」とそのまま返却される可能性があったことです。

そう、ケータイ補償サービスで端末交換をする場合は、正確な故障診断などが一切不要です。実際に正しく使っているのに不具合がある場合には、自己申告で簡単に交換することができるのです。ここ重要ポイントです。

実はケータイ補償サービスを利用して端末交換したのは初めてではありませんが、確認してみると現在複数のケータイが存在していて、料金や補償内容も若干異なることが分かりました。その違いざっくり言うと、2019年5月末前までは電話機の修理や交換を補償するサービスと、交換電話機を届けるサービスが別々であって、かつAndroid等とiPhoneが分かれていました。しかし現在の「ケータイ補償サービス」は、それらが全てまとまって一つになったわけです。そのせいか掛け金が若干上がりましたが分かりやすく、そして包括的な補償サービスとなったわけです。

via https://www.nttdocomo.co.jp/support/product.html#compensation

via https://www.nttdocomo.co.jp/support/product.html#compensation

現在、ドコモ公式サイトにて掲載されているケータイ補償サービスの骨子は次の通りです(全て税別)。

・全ての故障、水濡れや紛失、全損など一切理由を問わず、スマホやタブレット(Android・iPhone・iPad)やガラケーの交換費用または修理費用を補償する。

・加入条件は、対象機種の購入日を含む14日以内であり、かつ既にトラブルに遭っていないこと。

・加入方法は、正規販売店でのスマホ購入時の店頭、ドコモショップ、ドコモオンラインショップ、電話(151)から行う。

・月額料金は、スマホ、iPhone、iPadの端末価格等により500円/750円/1,000円と異なる。ちなガラケーは330円。

・交換電話機提供サービスは、月額500円コースは7,500円、月額750円コースは11,000円、月額1,000円コースは11,000円、月額330円コースは5,000円かかるが、オンラインMydocomoでの申込みで10%引き。年間最大2回迄。

・交換電話機提供サービスは、在庫があれば一部店舗で店頭交換も可能。また東京23区と大阪市には4時間以内に届けるエクスプレス配送が別途3,000円で利用可能。

・修理代金サポートサービスは、Androidスマホ・タブレットの補償対象外故障を上限3,000円で、iPhone・iPadの補償対象外故障を上限5,000円で行える。ただし水濡れや全損などは対象外となり、交換電話機提供サービスを使うこととなる。

・その他、データ復旧代金の割引きや、ケータイお探しサービスが無料になるなどの特典がある。

※2019年5月31日以前、iPhone/iPadには「ケータイ補償サービス for iPhone & iPad」というサービスがありましたが、現時点では統合されています。

※2019年5月31日以前、Androidスマホ・タブレットでは「ケータイ補償サービス」という同名の別サービスがありましたが、現在では申込みはできません。現在のケータイ補償サービスとの違いは、月額料金や交換料金、修理上限費用が異なる程度で概ね同じです。

ドコモのケータイ補償サービスで交換電話機提供サービスを使ってみた

前述の通り、ドコモのケータイ補償サービスの手続きは、マイドコモかドコモショップで行うことができます。ドコモショップの混雑や予約が面倒であり、10%割引きを適用したかったので私はオンライン手続きのマイドコモで申し込みました。

まずは問題が起きた端末を指定する

まずは問題が起きた端末を指定する

ケータイ補償サービスの細かい手続き内容は割愛しますが、どのスマホ・タブレットがトラブルに遭ったかの特定と、故障原因、発送先や契約内容、サポート内容の確認などです。IMEIの確認だけ初心者の方は戸惑うかも知れませんが、表示の通り行えばOKです。

そして今回問題となる交換する機種とカラーを選ぶ画面です。このお届けサービスによる端末交換で8,250円(税込)かかることを再確認。それはいいのだが、私はXZ1のブラックを使用していましたが、同じカラーの同一機種は在庫が無いとのこと。マジか。

お届けサービスによる端末交換で8,250円(税込)

お届けサービスによる端末交換で8,250円(税込)

見てみると、交換できる在庫はカラーがヴィーナスピンクのものだけとのこと。まあ、古い機種だから仕方ないな。ん?他の機種も選べるみたい。当然、新しい機種が選べるんだよね、と見てみると、、、

ビーナスピンクしか在庫がないことが判明

ビーナスピンクしか在庫がないことが判明

って、なぜ格下のXperia ACE(SO-02L)しか選べないの??? 同一機種(XZ1)の在庫がないならXZ2のXZ3あたりの同等ラインが選べるようでなければおかしくない?何が悲しくてCPUをSnapdragon 835 (Qualcomm MSM8998 2.45GHz+1.9GHz オクタコア)からSnapdragon630(2.2GHz+1.8GHz オクタコア)に下げなきゃならんのさ?USBだって3.1から2.0に下がるし。

同一機種以外だと格下機種しか選べないという素晴らしい仕様

同一機種以外だと格下機種しか選べないという素晴らしい仕様

無料サービスじゃ無くて補償サービスとして毎月お金を掛け捨てで払ってきたのに、在庫が無いからって下級機種を提案するとか、ドコモって本当にバカなんじゃないか?本当に在庫がなかったら同等か上級機種を用意してくんないの?それができないならやめちまえよ!と。もう二度とケータイ補償サービスを使わない、と思いました。

結局、スペックを下げたくないので渋々XZ1のピンクを選びました。

ケータイ補償サービスで申し込んだ交換端末が到着したよ

ケータイ補償サービスで端末交換を手続きしてから2日後に端末が自宅に到着しました。

リチウム電池が入ったスマホなので、輸送箱の注意書きがなかなかエグい

リチウム電池が入ったスマホなので、輸送箱の注意書きがなかなかエグい

箱を開けて同梱内容を並べてみます。交換端末本体と、透明スマートフォンケース、ドキュメント類と返送用クッション封筒が入ってました。元箱や充電ケーブル、テレビアンテナケーブルなどの正規品パッケージの同梱内容は入っていません。

ケータイ補償サービスで送られた内容。パッケージの元箱などは付属していない

ケータイ補償サービスで送られた内容。パッケージの元箱などは付属していない

このサービスで届く端末は画面にはフィルムが貼っていて新品のようですが、完全な新品では無く、リファービッシュ品となります。初期不良や何らかの理由で返品されたスマートフォンのケースやバッテリーを新品交換している「ほぼ新品」となります。まあ消耗品であるバッテリーが新品になっているだけでありがたいものです。

製品版の完全未使用品ではなく、「ほぼ新品」のいわゆる整備済み品となる

製品版の完全未使用品ではなく、「ほぼ新品」のいわゆる整備済み品となる

新品未使用端末と同様、画面と背面にはフィルムが貼られている

新品未使用端末と同様、画面と背面にはフィルムが貼られている

あー、少し”大人ピンク”ではあるけど、アラフォーのオッサンが使うにはやっぱり残念。だって赤が好きでスマホケースも赤なんですけどね、中身もピンクだったら本当に女の子仕様じゃないすか。

ピンクのスマホに赤いケースで、すっかり大人女子のスマホのよう。使うのはオッサンなのに。

ピンクのスマホに赤いケースで、すっかり大人女子のスマホのよう。使うのはオッサンなのに。

オマケで同梱されていた透明スマートフォンケースです。ダイソーなんか100円ショップで売ってるレベルです。無いよりマシですけど、スマホケースは以前のを使い回せるので、端末交換で無駄になってしまうガラスフィルムをくれた方がありがたいんですけどね。やることなすこと若干ズレてるのがドコモクオリティ。

どうせくれるなら、保護カバーよりもガラスフィルムが欲しかった。

どうせくれるなら、保護カバーよりもガラスフィルムが欲しかった。

ケータイ補償サービスでスマートフォンお届けサービスを利用した場合、故障したスマホをドコモへ返送しなければなりません。その返送期限はケータイ補償サービス申込日より10日間となっています。申込みから到着まで2日程度かかることから、約1週間以内に返送しなければならないこととなります。もし故障したスマホを返送しなかった場合は、規定に沿った違約金を支払わなければなりません。その違約金は6万円とか12万円とかなかなか高額です。

意外なほどペラペラな故障携帯電話機返送用クッション封筒

意外なほどペラペラな故障携帯電話機返送用クッション封筒

ちなみに不要になった故障機は、初期化してからドコモへ返送します。そのための「故障携帯電話機返送用」のクッション封筒ですが、これに故障機を入れて郵送またはドコモショップでの手渡しのどちらかの方法で返却することが可能です。しかし差出人欄に記入をしてしまうと、個人情報の関係でドコモショップでは受け取ってくれなくなり、「郵送して下さい」と言われてしまいます。これ意外と誰も知らない情報です。

Androidスマートフォンを機種交換したときの環境移行やデータ引っ越しについて

古い端末は10日以内に返送しなければならないので、データ移行を急ぐ

古い端末は10日以内に返送しなければならないので、データ移行を急ぐ

以前より楽にはなりましたが、やっぱり面倒なのが新旧スマートフォンのデータ移行です。アプリは再インストールするとして、ざっくりどんな環境移行やデータ引っ越しを行うか体系化すると5つの方法があります。

①GoogleやAppleのバックアップツールやデータ移行機能を使う
②ドコモなど携帯電話キャリアの純正アプリのバックアップツールやデータ移行機能を使う
③各アプリが用意しているバックアップツールやデータ移行機能を使う
④マイクロSDカードにバックアップして新端末へ移す
⑤Dropboxなどのクラウドストレージにデータバックアップしてデータを移す
⑥どうやってもデータ移行できないので諦める

それでは一つずつざっくり解説します。

①Googleのバックアップツールやデータ移行機能を使う

スマホの基本データや、Googleアカウントと連携しているアプリデータは簡単に移行できる

スマホの基本データや、Googleアカウントと連携しているアプリデータは簡単に移行できる

Androidスマホ・タブレットを初期設定する際には必ずGoogleアカウントの登録・紐付けが必要となります。つい忘れがちですが、Androidスマホ・タブレットのOSはGoogleが開発提供していますからね。

電話帳(連絡先)など多くのデータはこのGoogleアカウントが保存してくれているので、Googleの指定するバックアップツールなどを無効にしていなければ、新しい端末に同じGoogleアカウントを設定するだけでそのまま継承してくれます。
また、対応しているゲームアプリでは、Google Playと連携しておくと同様に継承が可能です。

これらはiPhone・iPadなども全く同じで、Apple IDを端末に入力していて、icloud等の設定を正しく行っておけば、基本的な初期設定データを新端末へ簡単に引き継ぐことが可能です。

②ドコモなど携帯電話キャリアの純正アプリのバックアップツールやデータ移行機能を使う

普段はウザくて仕方ないキャリア純正アプリですが、こういうときはちょっと役に立ちます。例えばドコモの場合は「ドコモ設定」というアプリでドコモクラウドやドコモバックアップを設定しておくとドコモメールなどドコモ純正アプリのバックアップをやってくれます。ドコモUIという操作画面設定を使っている場合、全体をバックアップすることも可能なので新端末でアプリの並び順などもそのまま継承することが可能です。

③各アプリが用意しているバックアップツールやデータ移行機能を使う

LINEやパズドラなどは期間限定の「引き継ぎコード」を移行前に発行しておき、期限内に新端末側で入力すると環境移行ができる機能を備えています。またはPUBGモバイルなどは、Google PlayだけでなくFacebook・LINE・TwitterなどのSNSアカウント連携が可能であり、連携しておけば他の端末でそのSNSアカウントを入力すれば環境移行が可能だったりします。

④マイクロSDカードにバックアップして新端末へ移す

アプリというより、作成データ・ダウンロードデータ・音楽動画データを引っ越す場合に使用します。カメラやダウンロードアプリなどでデータ保存先をマイクロSDカードに指定しておけばOKです。指定されていなかったら、Googleのファイル管理アプリFilesなどでデータを移しておきます。

ここでご覧の皆さんに大切なことをお知らせします。ドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯電話ショップでもマイクロSDカードを売っていますが、絶対に携帯電話ショップでマイクロSDカードを買ってはいけません。めちゃくそボッタクリだからです。

あと家電量販店でもマイクロSDカードは買ってはいけません。そこそこボッタクリだからです。

マイクロSDカードを買うなら、絶対にネットショップで買った方が安いです。繰り返します。マイクロSDカードはネットショップで買うべきです。

仮にドコモ・au・ソフトバンクなどの携帯電話ショップで売られている、あるマイクロSDカードが10,000円だとしましょう。ほぼ同じものが家電量販店では5,000円くらいで売られています。さらにほぼ同じものがAmazonなどで3,000円前後で売られています。これくらいボッタクリです。

具体的に例をあげます。SanDisk microSDカード Ultra Plus 128GBがドコモでは14,080円で売られています。なお、このUltra Plusという型番は市販一般モデルではなく、逆の意味で特別価格にて販売するための特別モデルであって、性能的にはExtremeとUltraの中間に位置します。

一般的に、低価格で販売するための特別型番を使うことはあるが、ドコモは高く売るために使う

一般的に、低価格で販売するための特別型番を使うことはあるが、ドコモは高く売るために使う

では、Amazonで格上のSanDisk microSDカード Extreme 128GBの価格を見てみます。海外パッケージ品とは言え、上位製品なのにたったの3,000円で、Amazonよりドコモの方が1万円以上、比率にして4.5倍も高いと言えます。

キャリアからのインセンティブが減る一方の携帯電話ショップでは、利益を上げるため、そしてマイクロSDカードを売ったからにはサポートをしなきゃならないのでその手間賃が乗っかっています。自分で最低限調べて使える人からすれば、マジ逮捕されてもいいんじゃないかというくらい高いのでお気を付け下さい。

⑤Dropboxなどのクラウドストレージにデータバックアップしてデータを移す

私がデータ管理に使っているのはDropboxなのでそれを例に挙げます。Dropboxではカメラで撮影したデータを自動でクラウド上に保存する「カメラアップロード」機能があるので、スマホで撮影するとすぐにパソコンでも観ることが出来ます。このおかげでブログ執筆も捗っていてどちゃクソ便利なのですが、他のアプリの保存先も同様にDropboxにしておきます。こうするとスマホ側の容量節約にもなります。

なおDropboxは公式サイトでも申し込めますが、ネットショップで3年ライセンスを購入するのが最もお得です。

⑥どうやってもデータ移行できないので諦める

カイロゲームなどの設計が古いアプリや、個人が開発したアプリなんかは一切バックアップ機能が無い場合があります。相当詳しい人で無ければデータ移行は不可能なので諦めましょう。記念に取っておきたいデータがあればスクリーンショットを撮るのが関の山です。

 

まとめ

ドコモのAndroidスマートフォンが故障したため、月々500円を1年以上払い、かつ8,000円以上払って契約していたケータイ補償サービスを利用して端末交換したお話でした

ケータイ補償サービスを使って15,000円そこそこでほぼ新品の端末を手に入れることが出来たことはありがたいのですが、交換端末の在庫がなかったため希望しないカラーの同一機種かスペックダウンした下位機種しか選べないというお粗末極まりない事実も確認出来ました。

また分かりにくいケータイ補償サービスの違いや、端末変更や機種変更に伴うスマホ環境移行やデータ引っ越しについても簡単ですがご紹介しました。

それでは本日ご紹介したアイテムをふり返ります。スマホ環境移行やデータ引っ越しに際して、もし小さなマイクロSDカードを使っている用でしたら事前に128GBくらいのものにしておくといいでしょう。

私も長年愛用しているDropboxの3年ライセンス版はこちら。既に使用している人も更新に使えます。

 

以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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