高級イヤホン「ゼンハイザーIE-800S」を買い、再びイヤホン沼から脱出できたので商品レビューするよ

ゼンハイザーIE-800S

本稿では、高級イヤホン有名なゼンハイザーIE-800Sの特徴や音質をレビューいたします。結論から言うと、IE-800Sは女性ボーカルやメロディアスなピアノを聴くにはブッチギリで最高と感じました。

イヤホンと言えば100円ショップ品からカスタムIEMの数十万円まで価格は幅広いものですが、そのなかでも当機の価格は一体いくらなのか、どんな音がするのか、どんな商品なのか、どこで買うべきなのかなど、商品レビューを織り交ぜてご紹介していきます。

あわせて、筆者がようやくイヤホン沼から完全に脱することができた理由なども述べていきます。

目次

高級イヤホン「ゼンハイザーIE-800S」を買い、再びイヤホン沼から脱出できたので商品レビューするよ

ゼンハイザーのフラッグシップイヤホン「IE-800S」

ブランクは長いものの高校時代から30年ほどオーディオ好きな私にとって、近年のベストな有線イヤホンは、オーディオテクニカのATH-IM04でした。しかし今回、それを覆す本当に最高のイヤホンと出会い、そして購入してしまいました。辛口なイヤホンマニアの中からも評価が高い、ゼンハイザーIE-800Sです

ゼンハイザーIE-800Sのお話をする前に、イヤホンの音を出す部分(ドライバー)の種類が大きく2つあることをお話しします。基本的にDDとBAの話ですので「そんなの分かってるよ」という方は読み飛ばして下さい。

iPhone付属のイヤホンやAirPods Proなど、世にあるイヤホンのほとんどはダイナミックドライバー(以下DD)を用いたDDイヤホンでして、構造は一言で言えば小さなスピーカーが入っている感じです。メリットは、温かみとパワー・量感のある低音を出しやすいこと。デメリットは、高音域の解像度があまり高くないものが多いこと。DDイヤホンは原音再生というよりも「音楽を楽しむ」方向のものが多いです。

一方、バランスドアーマーチュアドライバー(以降BA)は、金属板を振動させる構造で、非常に繊細で明瞭な音を出せるのですが、一つのユニットで広範囲な音域を出すことが苦手です。そのためコストは上がりますが低音域用、中音域用、高音域用と、複数本のBAを組み合わせる方法がとられています。BAイヤホンは繊細緻密な音が出せることから、ミュージシャンがレコーディングやステージ上で付けているイヤホンも多くがBAを搭載しています。

筆者は、DDイヤホンの解像度の低さや高音の伸びの悪さ、音場感の狭さが苦手で、個人的には数千円から1万円少々のBAイヤホンばかりを買っていました。

というわけで、スマホ付属のイヤホンで不満のない方が意外と多い中、清水の舞台から飛び下りる気持ちで購入したのが、オーディオテクニカのATH-IM03でした。けっこうなお値段でしたが、製造終了して数年経つ現在も名機と言われています

BAを片側で3本搭載するATH-IM03は新品で購入したのですが、片方に4本のBAを搭載してさらに低音の深みがあるというATH-IM04を中古で購入しました。低音域が多めではありましたが、あまりの素晴らしさに予備機を買うまでとなりました。なにしろATH-IMシリーズ以降の後継機は、路線がだいぶ変わってしまい、好みの音質からは離れてしまったからです。ATH-IMシリーズは終売となってから数年が経ち、修理もいつまでやってもらえるか分からないので予備機をストックするほどになりました。

ということで、時間を見つけては新しいリファレンスイヤホン探しをしていました。

ある日、秋葉原のeイヤホンへ行った際、「余計な金もないし、絶対に買わないけど、10万円オーバーのイヤホンを聴いてみちゃおうかな」と、10万円以上のお進めイヤホンが展示されているコーナーで試聴をしてみました。

まあそりゃこれくらい金を出せばこれくらい良い音するよね、とピンとこないまま何本か試聴を続ける中、「ああ、これがイヤホンマニアにも評価が高いゼンハイザーIE-800Sか」と、軽い気持ちで聴いてみました。

そうしたら・・・「うわなにこれまじかやばいすげええうそかよ(白目」とビビりました。

以前記事にも書きましたが、私は若き頃にメジャーデビューしたバンド2組のマネージャーをしていて、レコーディング・トラックダウン・マスタリングなどの工程を実際にスタジオで聴いた経験が何度もあり、楽器やボーカルの音がどのように作られ、スタジオで再生され、CD化するという全工程の音を聴いてきました。

私が、ゼンハイザーIE-800Sに感じた音は、まさにレコーディングスタジオのラージモニターで聴いた音、そのものでした。ATH-IM03を初めて聴いたときも似た感覚はありましたが、ゼンハイザーIE-800Sは確実でした。

そして、私の大好物であるaikoの楽曲を数曲聴いても、aikoのレコーディングに参加しているレベルの音がしたわけです。ああ欲しすぎるこれは欲しすぎる衝動買いしちゃいたい。でもこんな高価なイヤホンを買うって、人でなしだろ、と我慢しました。

後から思い出しても欲しくて仕方が無い。いや、買わないけどね、もしも万が一この高級イヤホンを買うとしたら、どこで買うべきなのだろうと調べてみました。なるべくならいつもお世話になっているヨドバシカメラで買いたいと思いましたが、ヨドバシカメラの延長保証もイヤホンは対象外です。もしも買ってしまうなら10年は使いたいし、少なくとも2年くらいで自然故障したら悲しすぎる。そう、安くてイヤホンの延長保証があるショップを探しました。

ゼンハイザーIE-800Sは並行輸入品やバッタ品も探せばあるのですが、延長保証どころかメーカー保証だって怪しい。逆にまともな延長保証があるショップは販売価格が高いわけです。

結果的には、高級イヤホンを買うならアマゾンで買うべき、という結論に至りました。理由は、価格は最安レベルでありながら、クロネコヤマトの延長保証を低価格で付けることができるからです。ゼンハイザーIE-800Sは国内正規品ならメーカー保証が2年。メーカー保証と同じものを低額でプラス1年伸ばすことが出来ます

というわけで、我が家へ入荷したIE-800Sの開封を致します。

高級イヤホン「ゼンハイザーIE-800S」の開封レビュー

Amazonからお越しになったIE-800S様。イヤホンとしてはそこそこ大きめの箱に入って納品。

Amazon先生よりゼンハイザーIE-800Sが到着

Amazon先生よりゼンハイザーIE-800Sが到着

開けてみると、安全な感じに梱包されてて安心しました。ちなみに今回は気合いを入れてデジタル一眼レフ&マクロレンズで撮影してみたのです。リサイズ以外は撮って出しのJPGですけどね。

ゼンハイザーIE-800Sのパッケージは、少しガンダム色だった

ゼンハイザーIE-800Sのパッケージは、少しガンダムカラーだった

パッケージを取り出してみるとこんな感じ。ああ、もう、アレが我が家に、、、と興奮収まらず。

開けるのがもったいない

開けるのがもったいない

裏面には、「Designed and Made in Germany」と、設計や製造がドイツで行われた旨が記載。製造番号もしっかり書かれています。ゼンハイザーのイヤホンには偽物がたくさん流通していますが、偽物にはこのへんがありません。

偽物ではない証拠に、ホログラフシールや製造番号などが貼られている

偽物ではない証拠に、ホログラフシールや製造番号などが貼られている

外箱を外してみると、内箱はこんな感じ。セルフじらしプレイ感が満載でちびりそうです。

なかなか中身まで到達できず、じらしプレイ中

なかなか中身まで到達できず、じらしプレイ中

イヤホンケースを外してみると、キレイに収納されていることが分かります。よく分かりませんが、ドイツっぽい。

なぜかドイツ製品には、なんとも言えない機能美を感じることを再認識

なぜかドイツ製品には、なんとも言えない機能美を感じることを再認識

同梱内容を展開してみます。左から、イヤホンケース(正式にはキャリーバッグ)、イヤーピース(イヤーチップ)、差替用のケーブル3本、ケーブルフック、清掃用クロス、そして本体とドキュメントです。ここからは一つずつ見ていきます。

早く使いたいという興奮で、雑な並べ方をしている自分が愛おしい

早く使いたいという興奮で、雑な並べ方をしている自分が愛おしい

イヤホンケースは少し大きめですが、きちんとイヤホンユニットをはめて、無理のない程度に周囲に巻いていくことのできるタイプ。素材は本革か人工皮革か分かりませんが、実物はあからさまに高級感があります。

どうみても単品で1万円以上しそうなIE-800Sの付属イヤホンケース

どうみても単品で1万円以上しそうなIE-800Sの付属イヤホンケース

イヤーピースは、本体に装着済みのモノをあわせて6セット。耳垢ガードの付いたシリコン製がSMLの3組と、コンプライ製が同じく3組です。

純正シリコン製と、コンプライのウレタンフォームのイヤーピースが付属

純正シリコン製と、コンプライのウレタンフォームのイヤーピースが付属

ちなみに、コンプライのイヤーピースを単品で購入したい場合、付属しているのはComply T-167となっていますが市場在庫が枯渇しているようです。少し丸みを帯びたアジアンフィットTs-167なら普通に売られています。

 

イヤホンケーブルは、専用の差替ケーブルが3本付属しています。ケーブルの中間あたりで、最も一般的なスマホなどでも使える3.5mmアンバランスと、オンキヨーやパイオニアなどでのDAPで使える2.5mmバランス(4極)と、ソニーウォークマンあたりで使える4.4mmバランス(5極)に差し替えることができます。mmcxなどのリケーブル規格には対応していません。

3.5mmアンバランス・2.5mmバランス(4極)・4.4mmバランス(5極)の3種類が付属

3.5mmアンバランス・2.5mmバランス(4極)・4.4mmバランス(5極)の3種類が付属

あとは清掃用クロスとイヤホンケーブルを衣服に固定するフックです。クロスにはゼンハイザーのロゴがキレイに入っていて、使うのがもったいないレベル。付属の取説ドキュメントは、他言語版でもちろん日本語の記載もあります。日本語訳が少しおかしいのは許しましょう。

取説ドキュメントから、IE-800Sのスペックを確認します。記載通りの表記で書きます。

変換原理:ダイナミック・密閉型
伝送範囲:5〜46,500Hz ←いわゆる周波数範囲
周波数特性:等価された拡散音場 ←???
耳の上に装着:耳内 ←耳の中に入れるって意味?
インピーダンス:16Ω
の音質レベル:125dB ←色々書いてるけど割愛。で、「の」って何?
高調波ひずみ:0.06%以下(1KHz 94dB)
減衰量:-26dB
ケーブル:無酸素銅ケーブル(OFC)
接続プラグ:<後述します>
重量:約8g(接続ケーブルなし)
作動温度:−10〜+55℃

「耳の上に装着 耳内」に草生える

「耳の上に装着 耳内」に草生える。これがドイツジョークなのか。

そして、お待ちかね最後は、IE-800S本体です。BAドライバーを複数搭載したイヤホンが見慣れているせいか、異常に小さく見えます。赤が右側ということが分かりやすいです。

左右の写真が逆ですみません・・・

左右の写真が逆ですみません・・・

ドライバーユニットから途中までケーブルが伸びていて、専用の接続ケーブル(4.4mmバランス、2.5mmバランス、3.5mmアンバランス)の3種類に繋ぎます。中間にある接続ジャックはおそらく2.5mmですが普通のイヤホンジャックと比べて短く、直接DAPに繋ぐことはできません。

専用の接続ケーブル(4.4mmバランス、2.5mmバランス、3.5mmアンバランス)

専用の接続ケーブル(4.4mmバランス、2.5mmバランス、3.5mmアンバランス)

あらためまして、IE-800Sの独特なドライバーユニットはこちら。先代のIE-800はユニットケースがセラミックでしたが、IE-800Sは樹脂製のようです。

見るからに音が良さそうなIE-800S様

見るからに音が良さそうなIE-800S様

ユニットを後ろから見てみると小さいダクトが2つあります。ゼンハイザー独自の直径7mm広域トランスデューサーというのだそうです。盛大に音漏れしそうですが、実際にはそうでもありません。

ゼンハイザーIE-800Sを真後ろから見た写真

ゼンハイザーIE-800Sを真後ろから見た写真

付属のイヤーピースを外してみると、こんな感じです。ステムノズルはやや太めのすごく短め。社外品の交換用イヤーピースについては別途確認の上で共有しますが、いわゆる「左右独立ワイヤレスイヤホン用のショートサイズ」が適合しそうです。

角度を変えて見てみます。ドライバーの開放部が広い印象です。保護グリルがしっかりしていて、長期間の使用に耐えられそうな印象です。

全くの余談ですが、当記事の撮影で使ったミラーレスカメラと交換レンズは、ソニーのα6100と純正30mmマクロレンズです。イヤホンとは関係ありませんが参考までにご紹介しておきますね。

 

ゼンハイザーIE-800Sのレンジの広さと、緻密繊細なのに音楽がマジで楽しくなるサウンドに脱帽

早く聴いてみたい!ということで、丸一日程度エージングしたIE-800Sの音を聴いてみます。プレイヤーは、低価格でハイコスパな国内メーカーDAP パイオニアDP-20と、スマホにしては高音質なXperia 1 IIです。スマホは3.5mmアンバランス、DAPは2.5mmバランスも試します。ソースは、Appleロスレス(ALAC)の「aiko」「ずっと真夜中でもいいのに」「YOASOBI」ほか、和ジャズ、葉加瀬太郎、押尾コータロー、久石譲、Perfumeと様々。

IE-800Sを一聴して感じるのは、あらゆるレンジ(幅)の広さでした。

計測器で測ったわけではなく聴感上にはなりますが、小さい音は小さく、大きい音は大きく。低い音は低く、高い音は高く。こんな当たり前のことが、今まで聞いてきたイヤホンでは出来ていなかったのが如実に分かります。とにかく音の情報量が多い印象です。たかがイヤホンなのに腹から響いてると錯覚するような低音。かといってブーストしたり誇張はしていない。高音も同様で、自分の耳のスペック限界まで高い音が聞こえます。

高音域も独特のキラキラ感と、ダイナミックドライバーイヤホンでありながらドライでキレの良い高解像度サウンドにより、音の存在感をしっかり感じられました。完全に脱帽です。さすがゼンハイザーのフラッグシップモデルは伊達じゃない

つまりサウンドの傾向としては、完全フラットではなく、ドンシャリです。ただしドンシャリ加減が憎らしいほど絶妙。性能不足を補うために「加工的なドンシャリ」にするイヤホンが多い中、IE-800Sでは十分なポテンシャルを持つパーツを最大限に活かし、オーディエンスの満足度のためにあえて程よく音色をコーディネートしている、と感じます。

そして、音の存在感について。自然かつ量感はあるもののキレが良く、解像度感も高く、高音にも存在感感じられます。音の傾向はやや固めでドライな方ですが、音が活き活きしているのでツヤも感じられます。若き頃に音楽制作現場で通った老舗レコーディングスタジオのラージモニター(木下モニターあたり)の音に似ていると感じました。

さらに家電量販店などで試聴し、買う決め手となったポイントとして、イヤホンマニアの言うところの当機の「キラキラ感」が筆者にとって最高だったから。この「キラキラ感」は女性ボーカルの高音域あたりを含めて上の方が少し特徴的なこと。このへんの音域が良い意味で固いことで解像度が高く感じ、わずかにインパクトを強めている音作りをしています。しかし刺さらないという絶妙な印象。ちなみに、前モデルIE-800はこの傾向がより強かったそうですが、筆者には少し弱まったこれくらいがちょうどいいです。

そして音場感は広めで、ボーカルはしっかりと中心(それも耳元というより頭の中)に定位し、臨場感の高いサウンドを実現しています。

ボーカルを聞くと、「IE-800Sらしさ」がフルに発揮されます。やや固くてややドライで、定位がしっかりセンターに解像している。男性ボーカルはより力強く感じられ、ややドライな音質がしゃがれ声をもはっきりと表現豊かに聴かせてくれます。

女性ボーカルの「生々しさ」は特に驚愕もの。まさにレコーディング中のスタジオにあるラージモニタースピーカーで、今歌っているのを聴いていると錯覚できるレベルです。どんな音質かは上記傾向から察して頂けると思いますが、本当に何一つ文句ありません。YOASOBIの「群青」や、aikoの「心に乙女」あたりを是非聴いて頂きたいです。

まとめ

我慢しきれず、IE-800Sを買ってしまって、今回ばかりはガチで幸せになれました

ここ数年、様々なイヤホンを聴いてきましたが、ダイナミックドライバーイヤホンの音はボワついて解像度感も低くインパクトが悪いと思い、バランスドアーマーチュアイヤホンに傾向していました。しかし、IE-800Sはダイナミックドライバーならではの量感とパワーを感じられるのに、バランスドアーマチュアのように繊細で解像感が高く伸びが良い。そして、えげつないほど心地の良いドンシャリ感。これには感動しました。

高級イヤホンは再生環境や音源を選ぶと言われますが、IE-800Sなら3万円そこらのデジタルオーディオプレーヤーのエントリー機やスマホで十分聴けることにも驚きでした。もちろん更に良い再生環境ならもっと良い音で聴けるのは分かっていますが、どんだけ基礎体力が高いのか恐ろしくなります。これは、イヤホン沼を卒業したお祝いに、DAP沼やポタアン沼へようこそなのか?と。

ここまでご覧になって、まだIE-800Sの購入に悩んでいる方の背中を押させて頂きます。

オーディオマニアの間では常識的な話となりますが、オーディオ機器は「耳に近いところからお金をかけていくのが鉄則」と言われています。例えば、予算30万円でオーディオセット組む場合、スピーカー15万円、アンプ10万円、メディアプレイヤー5万円というように、音源ソースよりも出力側(耳に近い側)にお金をかけていくと、同じ予算に対して最も良い音が聴けると言われています。

この法則で言えば、10万円を超えるような高級なデジタルオーディオプレーヤーを買って1〜2万円のイヤホンを使うよりも、IE-800Sと3万円クラスのデジタルオーディオプレーヤーを買った方が良い音で聴けるのではないかと思います。

過去の筆者のように、コスパの良い低価格イヤホンをいくつも買ってみたところでどこかに不満が残るものです。一つくらいは高級品を持っておいてもいいかもしれませんね。

それでは本日ご紹介したアイテムをふり返ります。ドイツのメーカーゼンハイザーが市販モデルとして最上位機種と位置づけているイヤホン「IE-800S」がこちらです。偽物が出回っていますので、信頼できるショップで購入しましょう。

 

以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。

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