【まとめ】誰でもできる!パソコンやPC周辺機器の修理や容量追加、増設・交換をしてみよう!

この記事では、意外と簡単なパソコンの故障修理・交換・増設などの方法をご紹介します。一般に売られているパソコンは意外なほど簡単に故障修理や機能強化することができます。

この記事をご覧になると次のお困りごとを解決できます。

  • いま使っているパソコンの調子が悪い
  • 最近、パソコンの動作が遅い
  • 中古で買ったパソコンを早くしたい
  • パソコンの容量不足で困っている
  • ノートパソコンの画面を割ってしまった
  • Wi-Fiルータを買い換えたのに、パソコンのWi-Fiが遅い
  • ワイヤレストラックボールマウスの内蔵電池がダメになった

ここでご紹介する方法は、半田ゴテやテスターのような器具は一切不要です。パソコンを自作するより全然簡単ですよ。ちょっとした部品代と一手間かけるだけで快適に使えるようになります。

※お約束:当ブログを参考に行った修理交換などによって生じた不都合や不具合等は、一切の責任を負いかねます。また個別のサポート等も行っていません。あくまで自己責任にてお試し下さい。

目次

今使っているパソコンのパワーアップと修理は自分でできる!

基本的なパソコンの交換修理の流れ

今や一家に一台以上普及しているパソコンですが、長く使っていると調子が悪くなったり、遅いとか空き容量が足りないなどの不満が溜まります。そんなとき、数万円払って買い換えるより、数千円の部品を交換するだけで修理は完了して再び普通に使えることができます。むしろ元々より高速に使えるようになることもあるのですが、その方法は意外と簡単です。

パソコンを買い換えてしまって、いらなくなったパソコンをリサイクルに出してしまうくらいなら、ちょっと改良したり直してあげて、誰かにあげるなり、メルカリで売るなりしてみるのもアリですね。

パソコンの修理や増設・交換も、けして難しいものではありません。基本的には次のような手順なので、家具の組み立てができるレベルの人であれば誰でも行うことができます。

基本的なパソコンパーツの交換方法

1.ほしい部品をAmazonなどで「機種名 メモリ」などで検索して買う。 ※例「ThinkPad X240 メモリ 8GB
2.ドライバーでケースを開ける。
3.部品を差し替える。
4.元に戻す。

※SSDとHDD交換の場合はデータ移行が必要となる場合があります。詳しくは下記の各詳細記事にて。

では、これら作業で最低限必要なツールから解説します。

 

パソコンの修理・増設・交換に最低限必要なツールとコツ

オニオン座では、こちらのマルチドライバーと、100円ショップで買った養生テープもどきを使用しています。100円ショップのドライバーは質が悪くてねじ穴を舐めてしまうのでオススメしません。

養生テープは、ネジの大きさ長さが異なる場合にだけ、このようにして使用します。ネジ位置と同じようにテープに貼っておくことで紛失防止にもなります。

最近、オニオン座が買った電動マルチドライバーもなかなか便利です。ホームセンターで買うと付属ドライバーの種類が少なく、PCケースなどで使う小さいネジに対応していませんが、これなら一通り揃っています。

慣れない方は、ねじを外したりケーブルを抜く前にスマホで写真を撮っておくと、元通りにするときに大変便利なので試してみてください。ねじを紛失して困っている方はこちらをどうぞ。私も持っています。

パソコンのHDDを高速なSSDへ自分で交換する方法

M.2 SATA SSD(写真上)とM.2 NVMe PCIe SSD(写真下)。外見の違いとしては右側のピン形状が異なる

M.2 SATA SSD(写真上)とM.2 NVMe PCIe SSD(写真下)。外見の違いとしては右側のピン形状が異なる

動作が遅いパソコンを高速化するのに最も手っ取り早い方法です。HDDからSSDに変えるだけで、起動に3分以上かかっていたパソコンが速攻で立ち上がります。

両者の違いは、HDD(ハードディスク)は磁気ディスクに記録するもので、SSD(エスエスディー)はメモリーに記録するものです。SSDはHDDに比べて超高速だし、HDDは使っているうちに遅くなる性質があるので、古いパソコンを生き返らせるのに最もオススメです。

また、パソコンにもともと搭載されているSSDを大容量のものへ載せ替えたり、より高速なモデルへグレードアップすることで、快適さを増すことが可能です。

■パソコン用SSD選び方のポイント

・SSDは高速で耐衝撃性も高く低電力。ただしHDDと比べると高価。
・SSDには、SATA3.0・mSATA・M.2 SATA・M.2 NVMe(PCIe)と種類がいくつかある。
・SSDの種類が異なったもの同士の互換性はない。ただしM.2 SATAとM.2 NVMe(PCIe)のどちらでも使えるパソコンがたまにある。
HDDを搭載していたパソコンのほとんどにはSATA3.0 2.5インチのSSDが使える。これはHDDと同じ形なので差し替えるだけで使える。
・M.2 NVMe(PCIe)にはバージョン(gen)に3.0・4.0・5.0がある。古いPCは3.0、2023年中盤以降位に5.0が普及し始めた。いずれも下位互換性があるのでPCIe5.0対応機には3.0・4.0が使える(ただし速度は準じる)。本当に迷ったらgen3(PCIe3.0)対応品を買っておけば間違いはない(ただし速度は略)

例えば、SATA2.5インチのSSDというのがこちらです。

古いHDDに入っていたデータをSSDに移し替えるのも、手順を確認すれば難しくありませんが、面倒な方はこういうHDD・SSDクローンマシーンが便利です。刺してボタンを押せばコピー完了です。

 

SSDタイプ別の載せ替え方法(実践記事)

2.5インチ SATA3.0 SSDを搭載したノートパソコンのSSD交換方法
https://www.onion-za.jp/sandisk-ssd-change/

mSATA SSDを搭載したノートパソコンのSSD交換方法
https://www.onion-za.jp/howto-dynabook-msatassd-memory-change/

M.2 SATA3.0 SSDを搭載したノートパソコンのSSD交換方法
https://www.onion-za.jp/letsnote-mx3-ssd-change/

M.2 SATA3.0ソケットを搭載したデスクトップへのSSD増設方法
https://www.onion-za.jp/replace-the-power-of-dell-desktop-pc/#DELLSSD

M.2 NVMe(PCIe)SSDを搭載したノートパソコンのSSD交換方法
https://www.onion-za.jp/dell-latitude-e7270-m2-ssd-change/

そもそもHDDとSSDの違いをもっと知りたいという方はこちらをご覧ください。
https://www.onion-za.jp/difference-nvmessd-and-satassd/

 

パソコンのメモリー交換や増設の方法

動作が遅いパソコンを高速化するのに、SSD換装の次に手っ取り早いのがこちら。すでにSSDを搭載しているけど、複数のアプリを立ち上げていると遅くなる、とお悩みの方もこちらです。

今ささっているメモリを大容量の交換する、または空いているメモリースロットにメモリーを追加する、こうすることでパソコンのメモリ容量を追加することが可能です。

■パソコン用メモリ選び方のポイント

合計メモリが8GB以上になるとパソコンが重くなりにくい
・メモリは4・8・16・32GBが売られていて、パソコン毎の最大容量が決まっているので超えない程度に追加可能。
・ノートパソコン用メモリ(SO-DIMM)とデスクトップパソコン用メモリは大きさが違う。
・パソコン用メモリにも速度規格によって種類がある。詳しくは下記。
・メモリには低電圧版がある。通常版DDR3としたら低電圧版はDDR3Lと記載。DDR4には低電圧版がない。
・メモリーの差し込み口(メモリースロット)の数と、既に刺さっているメモリの本数及び容量を事前に確認しておくべし。
・現在のメモリー容量、種類、枚数はフリーウェアCPU-Z(窓の杜でダウンロード)の「memory」で確認可能。
・まれにCPU-ZやBIOSで確認できるメモリ枚数と現物に違う場合があるので、できれば事前にケースを開けて確認したい。
・ノートパソコンには、メモリがマザーボードに直づけされていて交換・増設できないものがある。
・メモリ2枚差しでデュアルチャネルという高速化をするなら、同じメーカーの同じ型番のメモリ2枚セットがオススメ

メモリ速度の規格について少し補足します。同じものでも2種類の記載または併記されていることがあります。

・例えば「PC3-12800とDDR3-1600」「PC4-21300とDDR4-2666」は同じものです。
・「DDR3-1600」と「DDR3-2400」では後者が速いメモリです。
・「DDR3-1600」対応パソコンで「DDR3-2400」は使えますが、「DDR3-2400」対応パソコンで「DDR3-1600」は使えません。つまりパソコン側の規格よりもメモリ側が速い場合は使用可能です。
・「DDR3-****」と「DDR4-****」の間では互換性が一切ありません。

中古ノートパソコンのメモリ交換方法(実践記事)

■東芝ダイナブック R634/M 【PC3L-12800(DDR3L-1600)】のケース分解
https://www.onion-za.jp/howto-dynabook-msatassd-memory-change/

■Lenovo ThinkPad X240 【PC3L-12800(DDR3L-1600)】のケース分解
https://www.onion-za.jp/sandisk-ssd-change/
※メモリが1枚しか差し替えできない例

■DELL Latitude E7270 【PC4-17000(DDR4-2133)】のケース分解
https://www.onion-za.jp/dell-latitude-e7270-m2-ssd-change/

■DELL Inspiron 3000シリーズ 【PC4-21300(DDR4-2666)】のケース分解
https://www.onion-za.jp/dell-inspiron-15-3000-screen-repair/

 

ノートパソコンのWi-Fiアダプター(ワイヤレスネットワークカード)の交換方法

いくら高速なインターネット回線を使っても、Wi-Fi6E対応のルータを買っても、パソコン側(内蔵Wi-Fi)が遅ければネットの速度はあがりません。

だからといって、Wi-Fi6Eに対応したノートパソコンに買い換えるのはちょっと待ってください。パソコン内のWi-Fiチップを交換すれば、お使いのパソコンがWi-Fi6Eに対応できるかもしれないからです。チップと言っても難しいことはなく、ネジを外してアンテナケーブルを付け替えるだけです。

ちょっと前のノートパソコンはWi-Fi5(IEEE 802.11ac)対応チップを搭載していることが多いのですが、実はノートパソコンのWi-Fiは簡単に交換することができ、AX-200などのWi-Fi6(IEEE 802.11ax)対応品にして転送速度を早くできます

こうしたWi-FiアダプターはBluetoothチップも搭載しているので、交換することでBluetooth5.0などを使うことができるようになります。

中古パソコンのWi-Fiアダプター交換方法(実践記事)

■DELL Latitude E7270 【AC8260NGW】のWi-Fiアダプター交換方法

https://www.onion-za.jp/notepc-wifi-adapter-exchange/

 

ノートパソコンの液晶モニターディスプレイの交換修理方法

ぶつけたり落下させてしまい、ノートパソコンのモニターディスプレイの液晶を割ってしまった場合、パソコンショップやメーカーの修理費用は3万円から5万円以上となります。でもネットで液晶パネルだけを安く購入して自分で交換することができます

ほとんどのノートパソコンでは、モニターディスプレイの周りの枠をぱちぱちと外して、コネクタを一カ所差し替えるだけで簡単に修理することができます。半田ごてなどは不要です。

何らかの原因でモニターディスプレイ表示ができなくなってしまったノートパソコンもこの方法で直る場合があります。

■ノートパソコン用液晶パネルの選び方のポイント

・HDとフルHDの2種類が流通。少し高くてもフルHDがオススメ。
・光沢と非光沢の2種類が流通。非光沢の方が反射がなくて見やすい
・DELL・HP・Lenovoあたりはネットですぐ買える。
・純正パネルはあまりないが、実績ある中華メーカーなら意外と大丈夫。
できれば「国内発送」と書かれた商品を買うこと。記載ないと中国かアメリカからの発送なので2週間位かかるわ送料高いわ。

意外と知られていないのですが、画面解像度が狭い液晶モニターディスプレイをフルHDにすることも可能です。割安な中古ノートパソコンは解像度が低い(デスクトップが狭い)のがありがちですが、液晶パネルを交換するだけで上位機種同等になったりします。※内蔵ビデオカードの影響でフルHDに出来ない場合もあります。

実際にオニオン座はDELLのノートパソコンのHDディスプレイ(1366×768)を外してフルHD(1920×1024)へ交換したこともあります。全てとは言えませんが、経験上はDELLのInspironやVostroなどはこうしたことが可能な場合が多いです。

ノートパソコンの液晶パネル交換修理方法(実践記事)

■DELL Inspiron 3000シリーズの液晶パネル交換修理方法
https://www.onion-za.jp/dell-inspiron-15-3000-screen-repair/

 

ノートパソコンの内蔵バッテリーの交換修理方法

DELL Latitude E7270の中身。内蔵バッテリーは大抵外しやすく目立つ位置にある

DELL Latitude E7270の中身。内蔵バッテリーは大抵外しやすく目立つ位置にある

意外と知られていませんが、ノートパソコンをACアダプターへつなぎっぱなしにすると放電と充電を繰り返すことになるためバッテリーが劣化しやすいと言われています。機種によっては満充電しないようにするなど制御できるものがありますが、いずれにせよバッテリーは消耗品には変わりません。

ご自分のノートパソコンの内蔵バッテリーの型番などは基本的にパソコンを開けてみないと分かりませんが、型番が分かれば意外と簡単に入手して交換することが可能です。

ノートパソコンの内蔵バッテリー交換修理方法(実践記事)

■DELL Inspiron/Latitude 3000シリーズの内蔵バッテリー(型番WDX0R)交換方法
https://www.onion-za.jp/dell-inspiron-15-3000-screen-repair/#toc4

■DELL Inspiron/Latitude 7000シリーズの内蔵バッテリー(型番F3YGT)交換方法
https://www.onion-za.jp/dell-latitude-battery-ssd-memory-change/#toc4

■東芝ノートパソコンDynabookの内蔵バッテリー(型番PA5136U-1BRS)の交換方法
https://www.onion-za.jp/howto-dynabook-msatassd-memory-change/#toc6

■Macbook Airの内蔵バッテリー修理交換方法(自分でやるかアップルストアに頼むか)
https://www.onion-za.jp/macbookair_battery_exchange/

 

デスクトップパソコンの電源部品の交換修理方法

DELLやHPといったメーカー品のデスクトップパソコンでは、汎用のATX電源が使用できず、専用の電源部品と交換する必要があります。しかし探せばネットで販売されているので、数本のコードを抜き、入れ替えるだけで交換修理は完了します。

私の場合は、起動しなかったりブルースクリーン病になったデスクトップパソコンをこれで修理しました。

メーカー製デスクトップパソコンの電源部品の交換修理方法(実践記事)

■DELL Inspiron 3470シリーズの電源部品の交換修理方法
https://www.onion-za.jp/replace-the-power-of-dell-desktop-pc/

 

ワイヤレストラックボールマウスの内蔵バッテリーの交換修理方法

マウス(トラックボールだが)を開けたのはオニオン座も初めて

Logicool(ロジクール)などのトラックボールマウスでは、乾電池ではなくリチウムイオンポリマー充電池が使われることが増えています。どうしてもバッテリーは使っているうちに劣化をするので、使える時間が短くなったり充電できなくなることがあります。

メーカー修理に出すと全交換となって比較的修理代が高いため、ネットで互換品の内蔵バッテリーを購入して交換すると、非常に安く修理することができます。

ワイヤレストラックボールマウスの内蔵バッテリーの交換修理方法(実践記事)

■Logicool MX ERGOワイヤレストラックボールの充電池交換修理方法
https://www.onion-za.jp/howto_replace_mxergo_battery/

まとめ

当記事では、自分で簡単にできるパソコンの修理方法やグレードアップ方法等の概要と、それぞれケース別の修理交換方法が載った記事のご紹介をいたしました。

今使っていて不満がたまってきたパソコンも、古くなって不要になったパソコンも、ちょっとした手間をかけるだけで生き返らせることができます。

どうせ捨てるなら、どうせ格安で手放すなら、一度試してみてはいかがでしょうか。意外と簡単なので、是非お試しください。

 

以上、最後までご覧くださりありがとうございました。

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