ある日突然、うちのMacbook Air 13 Mid 2012(A1466)のバッテリーが機能しなくなってしまって、ACアダプターをつなげていないと使えなくなってしまいました。バッテリー切れなのか故障なのか大変困りました。
解決方法をいろいろと調べた結果、アップルストアでバッテリーを交換してもらうことになったのですが、そこに行き着くまでのプロセスを交えてレポートさせていただきます。
Macbook Airのバッテリーが切れた。交換は自分でやるべきかアップルに頼むべきか
Macbook Air 13inchを愛用し始めてから5年ほど経ったある日、いつも通り使おうとしたら電源が立ち上がらなくなってしまってました。
まだ充電が残っているはずなのにな、と思いながらACアダプターにつなげると使えるようになりました。ん?
ふと画面右上のメニューバーにあるバッテリーアイコンを見てみると×が付いている状態でした。
なんだこれは?とバッテリーアイコンをクリックしてみると「バッテリーがありません」と書かれています。ノートパソコンのバッテリーは内蔵なのだから、バッテリーがありません、ってことはないでしょと理解に苦しみました。
Macbook Airを購入してから5年以上経っているので内蔵バッテリーが劣化してしまったのではと思いました。それならバッテリーを交換すればいいのですが、もしもMacbook Airの故障によりバッテリーを認識しなくなったとなれば話は別です。そうだとしたら下手すればロジックボードごと交換しなければ治らないのではとビビりました。
なんとかしてMacbook Airがバッテリーを認識してくれないか、試してみることにしました。
Macbook Airの内蔵バッテリー状況の確認方法
Windowsパソコンとは異なり、Macbookでは特にアプリを導入しなくても、システム標準で内蔵バッテリーの充放電状況や劣化状況を確認することができます。
確認する方法は「option」キーを押しながら Appleメニューをクリックして「システム情報」を選択します。
次にシステム情報ウインドウの「ハードウェア」セクションで、「電源」を選択すると「バッテリー情報」が表示されます。・・・なのですが、それがありません。
まずい。これはバッテリーの劣化ではなく、Macbook Airのコントローラーチップが故障したのか。焦りました。
20年以上MACを使い続けてきた私としては、こういうときはMACをリセットすれば認識し直してくれるのではというという望みがありました。次にMacbookAirを2つの方法でリセットしてみたいと思います。
Macbook Airをハードウェアリセットする方法
Macbook Airでは、ディスプレイやサウンド、その他ハードウェア関連の設定を記憶するメモリーがあります。Macの種類によってNVRAM(Non-Volatile Random-Access Memory)または PRAM(Parameter Random-Access Memory)と言います。これをリセットすることでハードウェアの不具合が解消することがあります。
PRAMリセット・NVRAMリセットの操作手順
1.アップルメニュー>「システム終了」と選択します。
2.キーボードで Option キー、Command キー、P キー、および R キーの位置を確認します。手順 4 では、これらのキーを同時に押し続ける必要があります。
3.Mac の電源を入れます。
4.Apple ロゴが表示された黒い画面が表示される前に、すぐに Option + Command + P + R キーを押したままにします。
5.Mac が再起動するまでの約 15 秒間、これらのキーを押したままにします。
6.キーを放します。
ということでPRAMリセットをやってみました。が、、、ダメでした。内蔵バッテリーを認識しません。
もう一つ試してみます。
Mac の SMC (システム管理コントローラ) をリセットしてみます。詳細は私も知らないので割愛しますが、SMCはPRAMリセット同様にハードウェア関連を司る箇所ですので、これをリセットします。
SMCリセットの操作手順
1.Apple メニュー >「システム終了」の順に選択して、正常にMacを終了させます。
2.Mac がシステム終了したら、内蔵キーボードの左側の「shift + control + option」キーを押しながら電源ボタンを押します。これらのキーと電源ボタンを 10 秒間押し続けてください。
3.すべてのキーを放します。
4.電源ボタンをもう一度押して、Mac の電源を入れます。
SMCリセットを行った後、もう一度再起動してみると、やっとバッテリーを認識するようになりました。バッテリーマークのバッテンがなくなり、「バッテリーがありません」から「バッテリーの交換修理」に文言が変わりました。
コントローラーチップの故障ではなかったようで一安心です。次にバッテリー交換を検討してみたいと思います。
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Macbook Airの内蔵バッテリーを交換する方法
Macbookの内蔵バッテリーを交換する方法は大きく2つあります。
一つはアップルストア又は正規サービスプロバイダでバッテリー交換してもらう方法、もう一つはバッテリーを入手して自分でバッテリー交換をする方法です。
できることなら前者の方がよさそうですが、後者ではどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
自分でバッテリー交換するメリットとしては、バッテリーさえ手に入ってしまえばアップルストアやサービスプロバイダで交換してもらうよりも安価で済むことです。
アップルにバッテリー交換してもらった場合の交換費用は12,800円(税別)となりますが、ネットでバッテリーを購入した場合の費用は、交換工具一式(専用ドライバー)が付いてきて6,000円前後となっています。もちろんアップル純正品ではありませんがレビューを見る限り問題なさそうです。
また時間的にもアップルなどに預けたりすることなくその場でできてしまうことがメリットとなります。
自分でバッテリー交換するデメリットとしては、メーカーであるアップルの保証を受けられなくなってしまう問題です。今後バッテリー以外の箇所に不具合があってアップルへ修理に出したときに「おまえ勝手にMac開けたやろ、そんな悪い子のMacは治してあげないぞ」とへそを曲げられる可能性が否定できません。
私のMacbook AirはAppleCareに入っていたので購入から3年間は保証を受けていましたが、既に購入から5年以上が経過しており、まあどこが壊れてもおかしくない状態です。
じゃあディスプレイが壊れただのマザーボードがいかれただのという状態になった場合、5年以上経ったMacbookAirを高額な修理費を払ってまで治す価値があるかという点に悩みました。もうアップルに頼んで修理する必要がなければ自分でバッテリー交換しちゃおうかな、てな感じで。
ところが調べていくうちに悩みは深まっていきます。
というのはMacbook Airのアップル公式の修理費用は2段階の一律修理料金で定まっており、詳しくは分かりませんが重度の場合は53,000円、軽度の場合は33,000円となっていることが分かったからです。アップルさんは修理に関して意外と良心的でした。
修理費用に10万円以上かかるなら買い換えてしまえですが、症状によっては33,000円からということになるとこの古いMacbook Airでもアップルの修理を受ける可能性が出てきました。
アップルストアと正規サービスプロバイダでは内蔵バッテリー交換費用が異なる件
前述の通り、アップルストアへバッテリー交換を依頼した場合、直接アップルストアへ持ち込みをしても宅配便を使ってMacを送ったとしても同額の12,800円ですみます。
ところがビックカメラなどのアップル正規サービスプロバイダに依頼すると、実はアップルストアへ依頼するよりも交換費用は高額になります。実際にビックカメラ西口店へ問い合わせたところ交換費用は機種にもよりますが30,000円前後とのことでした。
倍も違うの。びっくりでしょ?
怖いのが、アップルサポートへバッテリー交換の相談をするとアップルストアも正規サービスプロバイダもごちゃ混ぜに案内されてしまうことです。ただし「費用はそれぞれ異なりますよ」とは言ってくれますがここまで価格が違うとは調べてみなければ分かりませんでした。
さらに何カ所か正規サービスプロバイダへ問い合わせたところ、内蔵バッテリーの在庫はないため預かり修理となって日数がかかるとのことでした。
そんなわけでアップルストアへバッテリー交換を依頼することにしました。
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実はアップルストアのジーニアスバーは当日予約も可能なので治してもらった話
「アップルストアのジーニアスバーは大変人気なため数日前には予約を取らなければならない」、そう思ってました。でも私は今日中に治してもらいたい。貴重な平日休みをもらっていたので今日中に解決したかったのです。
アップルへの問い合わせ方法としては、アップル公式のiOSアプリ「Appleサポート」を使いました。Appleの公式サイトでも似たようなことができますが、AppleIDを入力すると事前に登録しておいたiPhoneやMacbook Airが表示され、依頼したい内容を選んでいくとすぐにアップルへ問い合わせることができます。
ただ単にアップルへ電話するよりも、どの機種がどんな状況かを事前にアップルが知ることができますので話が早いです。
そんなわけである日の午前10時過ぎ、アップルストア表参道店に電話しました。いったん電話がつながって自動音声となり、その後に順番を待たされること50分。。。やっとつながりました。
今日これからアップルストア表参道店へ行くので、バッテリー交換の即日対応をお願いしたい。と伝えたところバッテリーの在庫を確認してくれました。
「その機種のバッテリー在庫は僅少だから、あなたを受け付ける前に在庫がなくなる可能性があるけど、それでよければいらっしゃい」「お店に着いたら当日予約と仰ってください」とのことでした。
そんなわけでジーニアスバー、当日予約ゲットしたぜ!
あわててアップルストア表参道店へ向かいました。
実はバイクで行ったのですがお店の前の表参道にはバイク専用のパーキングエリアがあって助かりました。1時間100円でした。
アップルストアに行くのは初めてでちょっとドキドキしましたが、地下のスタッフさんに「当日予約した俺君ですけど」と声をかけるとおもむろにiPadを操作し始めて予約状況を確認してくれました。
そして自分の携帯電話番号を伝えると、ジーニアスバーとお話するために少し時間がかかりましたが随時SMSで連絡をくれるので安心して待ちます。
私の番になりました。スペシャリストの方にMacbook Airを預けます。
スペシャリストはMacbook Airをシステム終了させ、テーブルの下にあったLANケーブルをUSB経由でMacbook Airに接続し、ネットワークブートを始めました。システム診断の開始です。
診断の結果、バッテリーのみに異常があることがわかりました。この真っ赤なのがバッテリー結果です。
Macbook Airを預けて約2時間。バッテリー交換完了の連絡がSMS経由で来ました。
ジーニアスバー修理確認書はこちら。予定通り12,800円で済みました。
まとめ
ある日突然、Macbook Airのバッテリーが認識されなくなりましたが、ハードウェアリセットを行うことで認識するようになりました。
バッテリー交換費用は、アップル正規プロバイダーの方がアップルストアよりも高いことが分かりました。
バッテリー交換を自分でやってもよかったのですが、初体験となるアップルストアのジーニアスバーも当日予約して即日交換してもらうことができました。
近くにアップルストアがない、だけど時間はかけたくない、という人は自分でバッテリー交換するのもひとつの方法であることも分かりました。
またアップルストアのジーニアスバーは当日予約が可能で、部品の在庫があれば即日交換もしてもらえることが分かりました。
あと3~5年、もしMacbookAirが故障なく動作してくれてバッテリーが切れたら、今度は自分で交換してみたいと思います。
以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。