こんにちは、ぶんちょう(@onion_za)です。
2015年3月10日、新しいMacbookが発表になりました。Macbook Airよりも薄くて920グラムという軽さ、カラーバリエーションもあってRETINAディスプレイで、、、とモリモリに魅力的なこの商品。発売は4月10日(金)の予定とのこと。
https://www.apple.com/jp/macbook/
その仕様のなかで耳慣れないキーワードがありました。アップルでは「USB-Cポート」と呼んでますが、要するに「USB TYPE-C」に対応していて、これでデータ通信や充電、ビデオ出力を行えるとのことです。TYPE-A・Bは聞いたことがありますがTYPE-Cって誰???
詳細はWIKIPEDIAなどに譲るとしまして、ざっくりとどう違うのかを知りたくなり、ざっくり調べてみました。
USBのバージョンとタイプの違い
そもそもUSBにはバージョンとタイプがあります。ちょっとややこしいですね。
誤解を恐れずに一言でいうと、バージョンは中身、タイプは形状です。
技術が進歩するに応じてバージョンが上がり、対応機器やニーズに応じてタイプが増えていく感じ。
まずはバージョンについての説明から。
USBのバージョン
USB 1.1
1998年に発表された初代バージョンです。最大データ転送速度は12Mbps。今時はあまり使われてませんね。速度を考えると使用用途はせいぜいマウスやキーボードくらいでしょうか。
USB 2.0
2000年に発表されたもので現在も多くの端末がこれに対応しています。最大データ転送速度は480Mbps。理論上、1秒間に48MBの転送ができますのでハードディスクなどデータ通信を多用する機器にも使えるようになりました。
地味に業界的に影響があったのが、送れる電力が2.5V・1.8Aに上がったので、ちょっと電気を喰う周辺機器(例えば外付けDVD-Rとか)もUSBケーブル一本で通信と給電ができることとなりました。
USB 3.0
2008年に発表されて対応機器も増えてきました。最大データ転送速度は5Gbpsとなって、理屈の上ではLANよりもずっと高速に。給電能力も5V・1.8Aと、さらにアップ。
USB 3.1
2013年に発表されて、2015年3月現在、ほとんど対応機器が出ていません。
最大データ転送速度は10GbpsとUSB3.0の倍になり、初代Thunderbolt規格と並びました。
給電能力は飛躍的に向上して最大で20V・5Aとなりました。
ちなみに後述のTYPE-A・B・Cいずれも
すごいですね。年々、技術の進化が著しいです。
次はタイプについて。
USBのタイプ
USB TYPE-A
「USB Standard-A」とも呼ばれるUSB規格の最初の設計です。
早い話、長方形型のよくあるパソコンに装備されたUSB端子です。外形がUSB3.0もUSB1.0も同じ見栄えなので、区別できるようにUSB3.0では内側が青色になっています。
差すときに表と裏があって、当然ですが逆だと刺さりません。これがイラつくんですよね。
USB Type-B
色んな形状のものがありますが、基本的に周辺機器側又は小型端末側にある小さめのUSB端子だと思ってもらえればいいです。
スキャナやプリンタ、ハードディスク、スマホ、デジタルカメラ、ニンテンドー3DSなどのゲーム機、Bluetoothスピーカーなどなど。
最も普及しているのはアンドロイドスマホで多用されている「Micro-B USB」です。
TYPE-Aと同じくUSB3.0対応のものは端子部分に青色のパーツが使用されています。
ちなみにiPhone等で使用されているLightning端子や、旧iPhone等で使われていた横長の端子もType-Bの一種です。
USB Type-C
この画像の右側の端子がUSB TYPE-Cです。
かたちはType-Bと同等の小ささで、差すときに表裏がありません。そしてデータ通信用として販売されているモノの多くはUSB3.1に準拠しており、充電用として販売されているモノはUSB2.0が多く観られますまあ、ちっちゃくて、データ通信高速で、電源ケーブル代わりにもなるという超便利なやつなんです。
冒頭に書いたとおり、今回の新しいMacbookに実装されたのがコレです。今回の新しいMacbookには、USB Cポート(USB TYPE-C)と音声入出力ポートしかありません。めっちゃシンプル。
ただしその弊害として、画面を他のディスプレイに表示したい場合なんですが、USB Cポート(USB TYPE-C)のコネクタがあるディスプレイがほとんど出回ってないので、VGAに変換するアダプタが必要だったりします。
まとめ
これだけスマホやタブレットが流行り、ガジェットがギーク(早い話、オタク)以外にも浸透しやすい環境が出来つつあるため、USB3.1やUSB TYPE-Cが普及するにはさほど時間がかからないかもしれません。
新しいMacbookが出るまであと1ヶ月。周辺機器ベンダーも対応に大忙しのことでしょう。