「いつも利用してるサイトでVISA/マスターカードが使えなくなった!!オススメのJCBカードを教えて!!!」
というポストをSNSで見かけるようになって久しい。
状況的には、特に成人向けデジタルコンテンツを販売するサイトでは、クレジットカード払いにVisa/Mastercardが使えなくなり、JCBカードしか使えないようになってきているのだ。
原因は、クレジットカード業界に強まる過剰かつ不当な「表現規制」によるもの。執筆時点でニコニコ動画・FANZA同人・DMM・とらのあな・DLSite・Fantia・メロンブックスなどで、Visa/Mastercardのいずれか又は両方が使えなくなっている。
そしてこの勢いはまだ止まらず、男性向けサイトだけでなく女性向けサイト、そして意味不明にもカルチャー規制の方向へ広がっている。いずれにしても手持ちのクレカが使えなくて困っている人が増えているのだ。
ここでVisaやMastercardの代替として注目されるのが、日本発祥の国際カードブランド「JCB」だ。前述のサイトでもJCBなら使えるのだ。
筆者からすれば「こんな便利なJCBカードがあるのに、今さら皆さん何を言っているんですか?」なのだが、未だにJCBクレカ難民が後を絶たない。
そこで本稿では、筆者も愛用しているJCBブランド付きのクレジットカードをご紹介する。
とてもベタすぎるが、楽天カード(JCB付き)がオススメな理由
端的に言えば、楽天カード(JCB付き)が普通にオススメなのである。「今さらなにを」と離脱しないで読み進めて欲しい。
※VISA付き画像しかなかったすまん。
楽天カードの特徴を凝縮すると次の3点だけである。
1.年会費が永年無料
2.リアルでもネットでもポイントがざくざく貯まる
3.ネット通販しない人でもポイントが使いやすい
※本稿では楽天カードと楽天ポイントのメリットが混在しているが、むじろメリットが一体化していると理解してほしい。
楽天カードは、別に褒め称えるほど素晴らしくはない。分割手数料なども含め、一見そのへんにある年会費無料のクレカと大きな差は無いからだ。所詮、クレジットカードの違いでサービスがそんなに違うかというと、特化型を除けば特にないのだから。
でも楽天カードはポイントを貯めやすく使いやすいので、特にこだわりがなければむしろオススメなのだといえる。ポイ活しなくても勝手に貯まるのだ。
例えばイメージしてほしい。町中での細かな飲食、例えばマクドナルドなどでポイントを貯めようとすると、dポイントか楽天ポイントのほぼ2択だったりもする。
このときドコモ経済圏どっぷりの人はdポイントカードを出せばいいだろう。しかしそうでない方は楽天ポイントカード(楽天カードにも付帯)を出せばいい。
こうして楽天カードを所持し、楽天ポイントや楽天Payを併用すると気がつけば数千円分のポイントが貯まっていることだってある。
ちなみに楽天カードの基本的なポイント還元率は1%だ。JCB純正カードや、他社JCBブランド付きカードのポイント還元率0.5%が多く、この時点で2倍の還元率といえる。
さらに楽天市場を利用すればポイントは+2倍(計3%相当)となる。
こんなの誤差だろうと感じるかもしれないが、値引きがほとんど期待できないApple製品やPS5などのゲーム機本体を購入するとき、このポイント還元率はパーセンテージがわずかでも金額にすると無視できないものである。
また、楽天市場ではふるさと納税だってできる。支払いに楽天カードを使用すれば、当然ポイントが余計にもらえるのだ。数万円の寄付をしたとき、この差はデカい。
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そして得られたポイントの消費は、なにも楽天市場でなくてもかまわない。コンビニやファーストフード、その他多くのリアル店舗で使うことができる。つまり純正JCBカードや銀行系JCBカードで付与されるOkiDokiポイントなどより、よっぽど使いやすいのである。
ちなみにJCB社は東京ディズニーリゾートの公式スポンサーであるため、楽天カードJCBでもクリスマス時期のTDL貸し切りイベントなどの抽選に毎年参加できている(ただし筆者は当選したことはない)。純正カードと同様にこの特典があるのは好きな人には嬉しいだろう。
楽天カード(JCBブランド付きクレジットカード)のメリットを深掘りする
本章では、さらに楽天カードの特徴を細分化していく。本稿前半で解説していないことだけを補足する。
①年会費が永年無料
②与信も比較的緩やかで審査落ちしづらい
③ポイント還元率は他クレカと比べて高水準。楽天市場ならさらに+2倍
④貯まった楽天ポイントはリアルネットいずれも使いやすい
⑤海外旅行保険など一般的な付帯サービス付き
⑥2枚目のカードが申込み可能。ブランドVISA/MASTER/AMEX
⑦女性限定で格安な保険に申し込めるPINKカードがある
⑧所有や利用にデメリットが特にない
②与信も比較的緩やかで審査落ちしづらい
楽天カードはいわゆる流通系クレカに類し、発行元としても利用してもらいたい(なるべく審査落ちさせたくない)ことから、求職中の方や専業主婦などにも多く発行されていると聞く。利用枠の大小はあれど概ね安定的な収入源がある人なら問題ないだろう。
⑥2枚目のカードが申込み可能。ブランドVisa/Mastercard/AMEX
家族カードだけではなく、自分用に2枚目のカードを発行することができる。普段はVISA付きを使い、必要に応じてJCB付きを利用するようなことが可能だ。
この場合、どちらのカードで利用したかはネット明細でも分かるし、どちらも利用に応じて楽天ポイントがつく。カードブランド使い分けのために他社クレカを複数使用し、ポイントがばらけて無駄になるよりも合理的である。
⑦女性限定で格安な保険に申し込めるPINKカードがある
別料金とはなるが、女性特有の疾病での入院・手術・放射線治療の費用をサポートする団体保険に加入できる。掛け金は例えば30~34歳で260円と格安だ。
その他、月額330円でベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスを利用可能。ライフスタイルによってはメリットは大きい。
⑧所有や利用にデメリットが特にない
楽天カードは、ポイントもPINKカード特典も考慮しなければ、年会費無料な無味無臭のクレジットカードである。際だったメリットもないが、その分デメリットもないのだ。
ただし留意点としてはひとつだけ。一般的に、年会費無料のクレジットカードは有効期限内(通常4年)に一度も使用しないと更新してもらえない場合がある。これはおそらく楽天カードでも同様と考えられるから、たまに手数料等のかからない1回払いで使うといいだろう。本稿の主旨的に、もし読者の方が楽天カードを申し込んだらデジタルコンテンツ購入に利用するであろうから問題では無いと思うが、心に留めておきたい。