ドコモ回線が良くなるまでの間、安くて繋がるスマホのサブ回線が欲しい
ドコモ回線って本当に繋がらない!
トップクラスの回線品質がドコモのスマホ回線の特徴でした。しかし各種報道にもあるとおり、ここ2~3年のドコモ回線はパケ詰まりによって大きく回線品質を落としています。
パケ詰まりとは、スマホを見るとアンテナマークは立っているのに、ネットが繋がらない、つながったとしても激遅という状況です。これは新宿駅前などの繁華街、大手町のオフィス街、はたまた熊本の観光地なんかでも体験しました。
その原因は、総務省の方針に従って強引に5Gへ舵を切ったことによるアンテナや帯域確保の不足など言われています。しかし私たちにとってそんなことは知ったことではありません。
ドコモも「2023年夏には直す」と言いながら2024年に入っても解消されず、愛想を尽かしたユーザーたちはauやサブブランド、あるいは格安SIMへ流れている模様です。
私もさっさと乗り換えたいのですが、かれこれ30年以上ドコモを使っていて家族親族もファミリー回線。ドコモ光やdカードも使っててドコモから脱することがなかなか出来ず、かといって追い銭を払って別の大手キャリアを利用するのも馬鹿らしい。格安SIMに1,000円以上払うのも馬鹿らしい。悶々としていました。
私にはもともと楽天モバイルの回線は一つありましたのでiPad Proに挿して快適に使用していますが、さっと取り出せるスマホでもドコモ以外のネット回線を臨時で使いたい。
そんなあるとき、超格安で使えるWIFI-BANKの楽天モバイルデータSIMを知り、ネットで買って使ってみました。
WIFI-BANKの楽天回線SIMカードを買ってみた
今回ご紹介する楽天回線SIMカードは、WIFI-BANKが販売している「プリペイドSIM」のデータSIMです。手続き簡単で届いたらスグ使え、例えば毎月7GBを半年間使える、というものです。
WIFI-BANKでは、楽天回線SIMカードのほか、ドコモMVNOのSIMカード(プリペイドSIM)や、ポケットWi-Fiルータレンタルなども行っています。
プリペイドSIMとデータSIMの特徴をもう少し言うと次の通りです。海外旅行で、旅行先の国でSIMを買う使い捨てSIMと同じです。
・SIMフリーの端末デバイスなら基本的にどれでも使える(一部例外あり)。
・料金は前払い&一括払い。初期費用や月額費用は不要。
・データSIMなので本人確認作業は一切不要。届いた日にすぐ使える。
・利用期間を過ぎてもSIMの返却は不要(本来、たいていのSIMは返却義務がありますが、皆さん守ってないですね(^^ゞ)
・追加料金を支払うことにより利用期間の延長も可能。
・iPhoneやAndroidスマホでも使用可能。
・ただし標準の電話機能は使えないので、通話したかったらLINE電話やIP電話アプリを使用する。
・電話番号は付与されるがMNP弾には使えない。
・LINEなどでの年齢認証ができない。
・キャリア決済やキャリアメールは使えない。
WIFI-BANKではドコモMVNOのSIMも扱っていますが、ここでオニオン座が注目したのは、楽天回線SIMカードです。論より証拠。私が実際に購入したのがこちらです。買ってから2,3日で到着し、その日から使えました。
お値段は、月間通信量7GBを12ヶ月間(365日)使えて、税込み8,000円です。1ヶ月あたり約667円です。値引きナシでも安い。
さらに、たまたま使えた「1注文合計5,000円(税込)以上」のお買い物に使える500円OFFクーポン)を使って7,500円。
さらに、楽天ポイントが800ポイント少々もらえたので、それを差し引くと6,700円ほど。1ヶ月あたり約559円となります。
セール期間ならもっとポイント上乗せもあるかもしれません。とにかく安い安い安い。
ポイントなのは、おそらくなんですけど、この楽天回線SIMカードはMVNO(格安SIM)ではなく、楽天モバイル回線のリセールなところ。つまりアンテナもインフラも楽天モバイルそのものです。つまり格安SIM特有の安さと引き換えに、混雑時間は遅いといった不都合がないはずです。
※ここは確定情報ではないので当ブログの推測であり、事実と異なっても一切保証できかねます。
もう少し、この楽天回線SIMカードを調べてみます。慌てて買っても損ですからね。
・実用上、何も問題ない楽天モバイルのスマホ回線が使える。
・SMSも無料で使える。
・もし月間の通信容量を超えても200Kbpsで使える。
・マルチSIMなのでデバイスのSIMスロットサイズを問わない。
・そのへんの格安SIMが逃げ出すほど安い。事務手数料も送料も無料。
・余った通信量の翌月持ち越しはできない。→せやな。
・設定はセルフサービス。サポートはなんとなく期待できない。→いらん。
・たぶんauローミングは使えない。→せやな。
・物理SIMカードのみ。eSIMはない。→いらん。
・楽天モバイル直販ではないので、楽天SPUなどは対象外。→いらん。
・通信容量の確認アプリはないので、端末表示を確認するかメール問い合わせする。→せやな。
デメリットが多いように見えるけど、格安SIMのデータプランと思えば割り切れば特に問題なさそうです。
ちなみに、楽天モバイル最強プランデータタイプ(データSIM)と比べて、ビハインドしているのは次の四つかな。
・設定はセルフサービス。サポートはなんとなく期待できない。
・たぶんauローミングは使えない。
・通信容量の確認アプリ/サービスはないので、端末側のデータ使用量表示を確認するしかない。
・楽天モバイル直販ではないので、楽天SPUなどは対象外。
以上から主にサポートが心配な人は、楽天モバイル最強プランデータタイプも選択肢の一つかもしれない。20GBまでなら税抜き1,980円だからね。
でも、私にはWIFI-BANKの楽天回線SIMカードのメリットが大きいこと、デメリットは非常に少ないこと、とにかく安いことが分かったので購入してみました。肝心の通信品質はどうなのか気になりましたが、人柱のつもりで。
WIFI-BANKの楽天回線SIMカードの設定方法・使い方・速度
WIFI-BANKの楽天回線SIMカードの初期設定方法
今回は、サブスマホのXperia XZ1にWIFI-BANKの楽天回線SIMカードを入れたいと思います。その設定手順は次の通りです。
- 設定したいスマホを用意する。SIMフリーでなければSIMロック解除しておく
- スマホを任意のWi-Fiに接続しておく
- 説明書に沿って楽天モバイル(法人)のサイトを開き、APN情報などを確認する
- スマホにAPN情報等を入力する
- Wi-Fiを切る
それでは具体的に初期設定方法を見ていきます。
今回用意したスマホは、Xperia XZ1のOSはAndroid8.0と古いのですがはたして大丈夫でしょうか。もちろんSIMロック解除は事前に済ませてあります。
SIMを挿すと再起動し、左上に「Rakuten」と表示されました。認識自体OKです。
つぎにAPN設定です。一般的な格安SIMと同様に、SIMのネットワーク設定を行います。WIFI-BANKの楽天回線SIMカードにはAPN設定の内容が書かれた説明紙が同梱されているのでそいつを見てみます。
説明紙にあるQRコードを開くと、楽天モバイルの法人向けページにある「APNの設定方法」が開きます。なるほど。WIFI-BANKの楽天回線SIMカードは、法人向け楽天モバイル回線をリセールしてるっぽい。知らんけど。
APN設定を行います。Androidの場合、設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク or SIMカードおよびモバイルネットワーク を開きます。ここで、もしデュアルSIM機など複数のSIMを認識できる端末の場合は「Rakten」を選択します。
アクセスポイント名を開きます。「+」をタップして、新しいAPN設定を追加します。
追加するAPN設定は以下の通りです。※初稿執筆時点
APN名 | 楽天(rakuten.jp) |
APN | rakuten.jp |
MCC | 440 |
MNC | 11 |
APNタイプ | default,supl |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
APNローミングプロトコル | IPv4/IPv6 |
PDPタイプ | IPv4/IPv6 |
ちなみに、このあたりはAndoidのバージョンによって、項目の有無が違うかもしれません。私のAndroid8.0では、プロキシ・ポート・ユーザー名・パスワード・サーバ・MMSC・MMSプロキシ・MMSポート・認証タイプ・ペアラーがなかったので空欄にしています。またPDPタイプもありませんでした。
設定し終わったらWi-Fiを切って楽天回線のLTEを試してみます。あっけなく普通に使えます。
WIFI-BANKの楽天回線SIMカードの回線速度レビュー
あっけなく数分で初期設定が完了したWIFI-BANKのデータSIMカードですが、ネットワーク回線速度はどれくらいなのでしょうか。
あいにく5G非対応端末なので4Gとなりますが、スピードテストはこんな感じ。ダウンロード47.3Mbps、アップロード14.4Mbpsと実用的で、フルHD動画を観たりするのにも十分なネットワーク速度でした。
まとめ
ドコモ回線のパケ詰まりがひどく、解消するのにまだ時間がかかりそうなので、月々500円台で運用できるプリペイドの楽天回線SIMカードを買ってみました。
設定方法は一般的な格安SIMと同じで、SIMフリー端末にAPN設定をするだけでサクッと使えました。通信品質はもう少し使ってみないと分からないけど、パケ詰まり感はなく、速度も十分過ぎるほど出ています。
あくまでデータSIMなので普通の電話はできませんが、LINE電話やSlackのハドルなどを使えば音声通信は可能です。
私の場合はメインスマホのドコモ回線がおかしい場合にコイツがいつでも使える安心感がありがたいです。追加料金なしでテザリングも使えるので、非常時にはこいつをテザリングしてメインスマホを子機にする的な使い方も可能だからです。
今回は、そんな使い方を想定していたので月間通信量7GB×12ヶ月を購入しましたが、メインで使うのもアリですね。月間通信量30GB×12ヶ月もクーポンとポイントを勘案すれば月1,800円以下で使えます。
逆にほぼ使わない人は月間通信量3GB×12ヶ月は月400円台で使えます。
以上、最後までご覧くださりありがとうございました。ブログ「オニオン座」がお届けしました!