今回は脱毛がなぜ流行っているかを美容業界の中の人の視点で初心者にも分かりやすいよう解説します。
このブログ「オニオン座」は30代〜40代の購読者層に支持頂いていますので、きっと大人になってからもやっぱりムダ毛が気になっているパパママ世代も多いと思い書かせて頂きます。
家庭用脱毛器で十分?脱毛サロンが絶対オススメという話を美容業界の中の人が語ってみる
そもそも、なぜ脱毛をするのか、脱毛は必要なのか
このブログ「オニオン座」では、私ぶんちょうの本業がWEBディレクターであると何度かお話ししてきました。
ディレクターといってもいわゆるWEB制作会社ではなく、実はある美容業界の中堅企業でWEBディレクターをしているわけですが、現在、業界内で急成長中のトレンドが「脱毛」なわけです。ネットのクチコミを見ても、電車内広告を見ても、盛り上がっているのは脱毛業界です。
その証拠に、あのカリスマホストのローランド様も脱毛サロンを始める時代です。
脱毛サービスと言えば、ムダな毛が生えてこないようにするものですよね。そう、たかが「毛」です。つまり早い話、綺麗なお姉さんお嬢さんや、ワイルド系でもないお兄さんのムダ毛って清潔感がないから脱毛しましょうよというものです。
実は美容や美しさ、清潔感という面でいうと、ムダ毛の処理というのはお化粧やヘアースタイル、ファッションとも並んで重要なメタファーであるわけです。
つまり言いたいのは、お金をかけるだけで必ず一定以上キレイになれることがひとつだけあります。それが脱毛です。
イメージして欲しいことがあります。
まずお化粧です。特に女性にとってお化粧はもはや必須ですが、高い化粧品を買えば必ず美しくなれるわけではありません。そもそも化粧品は肌に悪いものですから、それをカバーするために化粧水や乳液などでカバーをしなければならないし、化粧乗りの良い肌を維持するためには食生活や生活習慣を改善しなければなりません。大変ですね。
次にエステサロンや痩身サロンです。足繁く行ったとしても美しくなれるかもしれませんが、やはり同時に食生活や生活習慣を改善しなければ効果は期待できません。大変ですね。
そしてファッションです。それなりの投資をしてセンスを磨くか、高級店で見繕ってもらうなどのコストもかかります。自分が気に入っているものが他人から見ても素敵とは限らず、それなりに極めるには大変な努力か才能が必要ではないでしょうか。体型によってもファッションは左右されますから、全体的に頑張らなければなりません。大変ですね。
ヘアースタイルなんかもしかりです。歳や顔の大きさをごまかしたり、「あの人みたいになりたい」とタレントやモデルに近づこうとするのに必死で、クリエイティブなヘアスタイルにはなかなか到達できない方が多いのではないでしょうか。大変ですね。
上記はいずれもお金だけでなく大変な努力を伴います。でも脱毛ならお金はかかっても、必要な努力は「通うこと」だけです。
なぜなら、脱毛サロンまたは医療脱毛に通ってそれなりの費用をかければ、あとは何も努力したり気を遣うことはないからです。食事制限も生活習慣改善をしなくても毛が抜けて生えてこなくなり、美への第一歩を余裕でかませます。これって実は凄いこと。
さらに一度しっかり脱毛してしまえば、その後のメンテナンスにお金も時間もかからなくなるというのも特徴的です。
いやいや大げさだろと思われるかもしれませんが、実際に皆さん、毛抜きやシェーバー、家庭用脱毛機をお使いじゃないですか。必要だから毛を抜いたり剃ったりしているんですよね?
もちろん脱毛だけでは足りないので、ほかと両立させなければなりませんが、脱毛にはこういった特徴があることはご理解頂ければと思います。
脱毛でムダ毛の自己処理をオススメしない理由
「脱毛や剃毛は自分でやればいい」と自宅でできる毛抜きを使ってみたり、電気シェーバーや脱毛ワックスなどの自己処理をやるわけですよね。男性なら髭剃りをするわけですが、ムダ毛の自己処理はどれもデメリットだらけです。
それはなぜか。個別に詳細を書くと長くなるので割愛しますが、いずれも皮膚に負担を与えるからです。美しくなるためにムダ毛を処理するのに、肌が悪くなってしまったら本末転倒となります。自己処理に失敗して醜いポツポツ毛穴に困った人も多いのではないかと。
また、どれにも共通するのは時間がかかることです。1回あたりの時間は些細なので、当たり前に必要な時間だと思って意識していないかもしれませんが、長年蓄積するととんでもない時間になります。
脱毛を自己処理するとして、どれくらい時間を無駄にしているか計算してみましょう。
例えば概ね週に1回のムダ毛処理に30分かけたとします。多少サボったとして年50回だと1,500分(25時間=約1日)、10年で年500回だと250時間(10日半)です。20歳の方が60歳まで続けたとして1000時間(41.6日=1.38ヶ月)です。たった週1回でこれですから、週数回自己処理をされる方はこの数倍となります。
髭の場合はどうでしょう。男性なら毎日のように10分程度かけて髭剃りするとして、多少サボったとしても年300回だと3,000分(50時間=2日以上)、10年で年3000回だと500時間(20.8日)です。20歳の方が60歳まで続けたとして2,000時間(66.6日=2.2ヶ月以上)です。
ゾッとしませんか。この膨大な無駄な時間。ムダ毛が無駄な時間を作り出しているわけです。これだけの時間があったら趣味や資格取得に時間をかけたいですよね。
もっとゾッとするのが、この膨大な時間をかけて肌を傷め続けているという事実。
これだけの時間があったら趣味や仕事、資格取得、家族や好きな人と接する時間などに充てた方が有意義ではないでしょうか。
一定のお金が用意できて、脱毛サロンまたは医療脱毛に通う時間を工面できれば、この膨大なムダな時間を他の大切なことに充てられるようになります。60代70代になってもムダ毛の多いジジイ・ババアにならなくて済みます。お年寄りになるとどうしても下がゆるくなりますし、介護を受けたりするときにムダ毛があるとないとでは大違いです。
医療脱毛と美容脱毛の違い
では脱毛サービスを探してみようとなった場合、多くの方は医療脱毛と美容脱毛のどちらが良いのか迷います。
美容皮膚科クリニック(病院)がやっている医療脱毛と、脱毛専用サロンなどの美容脱毛では大きく異なります。比較表を作っても良かったのですが逆に分かりにくいので文章でお話しますね。
医療脱毛は医者と看護師が対応します。国家資格者による医療行為なので、高出力の脱毛機を使ってもし肌に異常が生じた場合でもクスリを処方することが可能です。
ニードル脱毛やレーザー脱毛と言われる方法が多く脱毛効果は早いですが、正直なところ「痛い」です。あんまり痛いので吸気麻酔を使うこともあります。そりゃ毛穴に針を刺して電気を流して毛根を撃退したりしますから、痛くない訳がない。医療脱毛では光脱毛も高出力でバシバシやるのでやっぱり痛いのです。
そして費用が高い。毛の状況にもよりますが、ほぼツルツルまで全身脱毛した場合、女性なら200万円前後、男性なら300万円前後が相場です。ただ相対するのが医者や看護師なので、接客が最悪ということは少なく、またアトピーや肌が特別弱い方でもケアしてもらえるのはメリットです。
一方、美容脱毛について。美容脱毛は脱毛サロンやエステサロン、最近では美容院などでも受けることが出来、施術をするための資格はありません。
無資格でできるため、サービス品質はまちまちです。また医療脱毛のようにクスリの処方はできないため、施術前後のケアは保湿ローションくらいなものです。
美容脱毛では光脱毛(フラッシュ脱毛)が主流です。カメラのストロボみたいなハンドピースを肌に当てていきます。これもいくつかの方式があって、痛いやつが結構あります。
主流のIPL脱毛は、黒い色が反応する波長の光を肌にあてて、毛根そのものを撃退します。バチンバチンとゴムを弾いたような感覚となります。腕などはまだいいのですが、ワキやVIO(デリケートゾーン)、ヒゲのような濃く根強い毛については、ぶっちゃけ泣くくらい痛いです。女性よりも男性の方が痛みに弱いと言われていますから、メンズ脱毛なんて結構な覚悟が必要でした。
せっかく高いお金を払って契約した脱毛も、痛すぎるということで通わなくなりお金をドブに捨ている人が大勢います。これほんとで、ネット上でのクチコミだけでなく、業界人しか見れないガチの体験アンケートなんかを見ると酷い有様です。
そこで最近登場したSHR方式の脱毛機というのが「痛くない」ということで、脱毛業界の救世主となってきています。詳しくは後述します。
美容脱毛の費用については、毛の状況にもよりますが、ほぼツルツルまで全身脱毛した場合、女性なら80万円前後、男性なら100万円前後が相場です。つまり医療脱毛より圧倒的に安いのが特徴です。
さすがに名前は出せませんが、某超大手脱毛サロンでは、予約が取りにくかったり、全身脱毛で契約して予約したのに1回で半身しかやってくれないことがあります。この辺は初回のカウンセリングで確認しておきたいですね。
脱毛サロンは導入されている業務用脱毛機。IPLは痛くて、SHRは抜けない?
美容脱毛に使われる光脱毛について、脱毛機の違いをご説明します。
前述のIPL脱毛や類似方式は繰り返しになりますが、黒い色が反応する波長の光を肌にあてて、毛根そのものを撃退します。そのため毛根がそれなりにしっかりした時期に光を当てないと効果が薄くなります。毛の成長は3ヶ月周期と言われていて、これを毛周期(もうしゅうき)と言います。従来の光脱毛では以下の「成長期」に合わせて脱毛を行います。
このためIPL脱毛をはじめとした多くの脱毛方式では3ヶ月に1回しか同じ箇所を施術できません。10回通うだけで2年半かかる計算です。これが「美容脱毛は時間がかかる」と言わしめる理由です。
では車内広告などにある「毎月通える全身脱毛」「月額○○○○円で全身脱毛」とプロモーションしている脱毛サロンってなんなんでしょうか。実は「毎月通える全身脱毛」だとしても1ヶ月目は上半身、2ヶ月目は下半身、3ヶ月目はVIO、という具合に分けて施術します。3ヶ月に1回しか同じ箇所を施術できないので、そういうごまかしをして「予約の取りやすさ」アピールをしているのです。
ですから、月額料金制だとしても、毎月お金を払っても全身まるっと脱毛できるのは3ヶ月に1度だけです。ましてや「年間パスポート○○円で脱毛!」なんてのは推して知るべしです。
なのでIPL脱毛で「毎月通える全身脱毛」「月額○○○○円で全身脱毛」というのは、ぶっちゃけウソに限りなく近いわけです。ごめん、はっきり言います。あれはウソです。
そんな感じだから、そこそこ全身ツルツルになるのに2〜3年かかるわけです。部分的にしか施術しないため見た目上1回あたりの施術時間が短くなり、なんとか「予約が取りやすい」という体裁を脱毛サロンとしても保てるのです。多くのアフィリエイトサイトや脱毛比較サイトはここをごまかしています。私から言わせれば共犯です。
またIPL脱毛は黒い色にしか対応しないというのが最大の弱点です。まず産毛はあまり対応しません。まあ産毛ぐらいならいいんじゃね?という方はともかく、産毛も含めて本当にツルツルになりたい人は厳しいわけです。
白髪も同様です。早い人なら30代後半くらいから生え始める白い毛の脱毛は困難です。金髪も同じく。外国人やハーフの方は厳しいですね。
また一部の人になると思いますが、黒い色に反応するため自黒の方や黒人さんも対応できません。日焼けをするアスリートの方、日焼けサロンに通われているボディービルダーは辛いですね。
そこで登場したのがSHR方式の脱毛機です。SHR方式では、黒い色に反応させるのではなく、毛根の周りの毛包・バルジ領域と言われる部分へ届くような波長の光を連続で当てていきます。
つまり毛根を撃退するのではなく、毛の栄養供給源を断つという新しいアプローチです。
SHR方式の脱毛はIPL脱毛のようにすぐにムダ毛がポロポロと落ちていくというではなく生えにくくしていくため、「脱毛実感を感じづらい」「抜けにくい」と言われていますが、これが個人的にはイチオシの脱毛方法です。
なぜなら、毛根の成長具合、すなわち毛周期に関係なく脱毛施術できることから、2週間〜1ヶ月おきに同一箇所を脱毛施術することが可能だからです。
もう一つイチオシの理由があります。SHR方式では黒い色に反応させるものではないため、産毛や白髪、金髪の脱毛も可能であり、さらに日焼け肌や黒人さんのような黒い肌にも対応可能なんです。化粧乗りを良くしたいと顔の産毛を脱毛することができるし、色素沈着した部分や乳首もOK。ダメなのは粘膜部分とかまぶた、既に傷や炎症がある箇所くらいなものです。
またSHR方式は脱毛施術が早いという特徴もあります。従来なら2時間かかっていた全身脱毛が、2/1〜3/1まで短くすることができます。なので従来の脱毛サロンで2,3年通っていた分を、1年くらいで済ませることが出来ます。
これってお客さんとしてもありがたいし、店としても短時間で多くのお客さんを相手に出来るということなので、予約の取りやすい店になりえます。
まだSHR方式の特徴があって、IPLのようにガツンガツンいかないので痛くない、すなわち肌にも優しいというメリットがあります。実際に私も体験したことがあるのですが、生暖かいだけで全然痛くなかったです。試しに出力レベルを最強にしたらさすがに痛かったんですけど、ぜんぜん我慢出来るレベルでした。特に痛みの強いVIOやヒゲもSHR方式なら全然いけそうです。
逆にSHR方式では「金払ってるのに、(痛くなさ過ぎて)施術を受けてる実感がない!」とわけのわからんクレームがあるそうですが、効果は充分期待できるので安心していいんですけどね。
一部例外として、ヒゲやVIOなどの太い毛はSHRの効果が出にくい場合があるので、そんなときはIPLと併用します。SHR方式の脱毛器はIPLの光も出せることから、こうしたハイブリッド照射が可能となります。
「そんな良いことばかりで、SHR方式のデメリットはないのか?」となると一つだけあります。脱毛マシンの価格が高いことです。従来の業務用IPL脱毛機は安いものなら数十万円から買うことができます。ところがSHR方式の業務用脱毛機は300万円以上はします。めっちゃ高い。高いし最新式ということもあって導入店舗が少ないのです。
では、脱毛機の価格が高いから脱毛料金も高いのでしょうか。その答えはNOです。
SHR方式の業務用脱毛機の導入店は、施術時間が短くて済むため顧客回転率も高いので、価格を下げることが可能です。知る限り、少なくとも従来の脱毛サロンより割高なところはほぼありません。
というわけで、脱毛をするなら、医療脱毛か、SHR方式の脱毛機がある脱毛サロンが個人的にはオススメです。
逆に「痛い思いをしたい&長い期間脱毛サロンに通いたい」という方はIPL方式の脱毛機がある脱毛サロンへお行き下さい。
脱毛したら二度と毛が生えてこないのか
せっかく脱毛に興味と知識を持って頂いたところに水を差すようですが、「脱毛したら二度とその箇所から毛が生えてこないのか」という質問をよくネットの口コミで見ることができます。
そもそも「永久脱毛」という言葉は、医療脱毛にしか使えないとされています。体質を永久に変える、というのは医療行為になるからです。
ですが様々な研究結果が学会などで出されていますが、本当に確実に永久脱毛できる方法の根拠は存在しません。
毛根だって毛包だってバルジ領域だって再生するかもしれないし、再生しなくても新しく生まれないとは誰も言い切れないからです。
特にメンズ脱毛については、男性ホルモンの分泌などから脱毛してもまたしばらく経つと生えてくるのではないかという疑問が常に飛び交っています。そのためメンズ脱毛サロンでは規定回数以上の契約をしてもまた生えてきた場合、格安で再施術することを謳っているお店もあります。女性向け脱毛サロンでも永久プランがある店があります。
仮に毛が生えてきたりするかもしれませんが、その量は僅少ではないかとされていますので、過度に心配されることはないでしょう。
例外としては、キッズ脱毛です。これは毛根毛包の再生だけでなく、これから発生するものもありますから仕方ありません。
まとめ
脱毛をするメリットや医療脱毛と美容脱毛の比較、脱毛方式の違いによる店の選び方などをご紹介しました。
医療脱毛と美容脱毛を比較して、美容脱毛は安かろう悪かろうと言われることがあります。でもこれは店選びに失敗した人のセリフなのではないかと個人的に思います。
かの有名ホストの帝王ローランド様も脱毛サロン「ROLAND Beauty Lounge」をプロデュースして「汚いは暴力」とまで言ってますね。ここではSHR方式の脱毛機ルミクスを使っているようなので、一度は無料カウンセリングだけでも受けてみてはいかがでしょうか。
もちろん女性も、「ROLAND Beauty Lounge」と同じ脱毛機を使っている脱毛サロンで、業界内でもそれなりに評判が良く、全国チェーン店としては最安値帯(たぶん大手脱毛サロンの半額くらい)のラココというお店がオススメです。予約も取りやすいらしいし。
以上、ブログ「オニオン座」がお届けしました。最後までご覧下さり誠にありがとうございました。